2023−24 WEリーグカップ決勝に向けサンフレッチェ広島レジーナが力強い戦い ジェフユナイテッド市原・千葉レディースと1−1引き分け(無料記事)
すでに、一足早く2023−24 WEリーグカップの決勝進出を決めているサンフレッチェ広島レジーナがグループステージの最終節を戦い1−1で引き分け。4勝0敗1分でグループAの全日程を終えました。
最後までぶつかり合い両者譲らず
先制したのはホームのジェフユナイテッド市原・千葉レディース。右サイドをドリブルで運んだ今田紗良選手のクロスに飛び込んだ鴨川実歩選手が倒され得たP Kを自ら決めました。今田選手はプッシングの反則を受けていましたが、そのまま倒れずにクロスを入れ得点につながる好プレー。そして、審判団の好判断によるアドバンテージから生まれた得点でもありました。
しかし、サンフレッチェ広島レジーナは高いインテンシティとフィールドを広く使った攻撃でジェフユナイテッド市原・千葉レディースを押し込みます。66分に髙橋美夕紀選手が迫力あるヘディングで同点に追いつきます。サンフレッチェ広島レジーナは、どのような状況でも安定した力を発揮できる地力がついてきました。
気温28.6度の13時キックオフという厳しい環境。しかも、両チームとも、主力選手が第19回アジア競技大会(2022/杭州)の日本女子代表メンバー入りしフルメンバーを組むことができませんでした。それでもチームとしての持ち味を発揮しており戦術面の熟成を感じます。特に、両チームともゴールキーパーが足元のテクニックに優れており、最終ラインでボールが停滞しない小気味よいパスワークが印象に残ります。
新戦力・注目選手が期待通りのプレー
ジェフユナイテッド市原・千葉レディースはゴールキーパー・米澤萌香選手が今シーズン初出場。迫力ある飛び出しも素晴らしくスタンドを沸かせました。また「育成組織TOP可」選手登録をされている増田咲良選手が交代出場しキレのあるプレーで大器の片鱗を見せました。なお、ジャマイカ女子代表としてFIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023に4試合出場したヴィアン・サンプソン選手はベンチ入りせずスタンドから試合を見守りました。
一方、サンフレッチェ広島レジーナでは、前節の三菱重工浦和レッズレディース戦で途中交代し試合後に松葉杖を使っていた柳瀬楓菜選手がフル出場。心配されたコンディションに問題はなさそうです。
サンフレッチェ広島レジーナは決勝の舞台へ
サンフレッチェ広島レジーナは10月14日(土)に等々力陸上競技場で開催される決勝を戦います。グループBを勝ち抜く対戦相手は10月1日(日)に決定します。
(2023年9月30日 石井和裕)
同点ゴールを決めた髙橋美夕紀選手がシーズン途中に大宮アルディージャVENTUS入りしたときのインタビュー記事です。当時の決意を振り返ることができます。