なでしこジャパン(日本女子代表)NZに旅立つ 弾ける笑顔を南半球へ 壮行試合フォトレポート
多数の写真でユアテックスタジアム仙台での壮行試合を振り返ります。
Photo by Ke Twitter→@ke780kx5 instagram→@ke_photo410
FIFAランキング11位で、なでしこジャパン(日本女子代表)はFIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023に臨みます。思えば、近いランキングで挑んだ大会がありました。FIFA女子ワールドカップ中国2007です。ランキングは13位。アジアでは北朝鮮女子代表(7位)、中国女子代表(8位)に次いで3番目でした。
その大会の壮行試合は国立競技場で行われました。対戦相手はカナダ女子代表(11位)。シンクレア選手が世界に名を轟かせ始めた頃です(今回で6回目のFIFA女子ワールドカップ出場になります)。結果は0−0のスコアレスドロー。内容も低調で、全くと言って良いほど盛り上がりのない試合でした。何より鮮明に記憶に残っているのは選手入場です。ピッチに両チームの選手が配置メインスタンドに顔を向けて一列に広がりました。主審の笛で一礼。そして、バックスタンド側に体の向きを変えて一礼しようとしたところで、なでしこジャパン(日本女子代表)の選手たちは仰け反りました。なぜなら、バックスタンドには誰もいなかったからです。この試合の入場者数はわずかに1千952人でした。
本大会のなでしこジャパン(日本女子代表)はイングランド女子代表に2−2で引き分け、ドイツ女子代表に0−2で敗れグループステージで敗退してしまいます。スタンドの大半は対戦相手のチームの応援に周り、常に厳しい戦いを強いられました。筆者は上海で2試合を観戦しました。悔しい思いもありましたが、常に前進を目指す選手たちの姿勢の方が強く印象に残っています。
残念な結果に終わったFIFA女子ワールドカップ中国2007ですが、その挑戦は時差が1時間しかない日本に中継され地上波での放送を通して、多くに人が戦いぶりを目にしました。この大会から歴史は動きました。世界のトップとの差を埋めるアクションが始まりました。1年後の北京オリンピックで4位に大躍進。FIFA女子ワールドカップドイツ2011で世界一に輝いたのです。
その大会と今大会を比べると、なでしこジャパン(日本女子代表)のFIFAランキングは11位でほぼ同じ。ただ、応援の力ははるかに違います。ユアテックスタジアム仙台には1万人以上が訪れ、試合結果はメディアで大きく報じられています。たくさんの寄せ書きも集まりました。
そして、なでしこジャパン(日本女子代表)は2023年7月15日に成田空港からANAのチャーター便でニュージーランドに旅立ちました。いよいよ戦いの舞台は南半球へ移ります。日本中の仲間の思いと共に笑顔のゴールを目指します。
ユアテックスタジアムは熱気と幸せな空気に包まれました。
(2023年7月16日 石井和裕)
記事の後半でもたくさんの写真を紹介しています。
(残り 87文字/全文: 1307文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ