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千葉玲海菜選手3試合連続ゴール ジェフユナイテッド市原・千葉レディースにフィジカルの強さで魅せる新スター「千葉の千葉」誕生

2021−22 YogiboWEリーグ 第16節、千葉県市原市のゼットエーオリプリスタジアムにマイナビ仙台レディースを迎えたジェフユナイテッド市原・千葉レディースは千葉玲海菜選手の活躍で2−0とし、3試合連続の完封勝ち。ウィンターブレイク明けは、強豪の三菱重工浦和レッズレディース、INAC神戸レオネッサに連敗しましたが、その後の3連勝で再び上昇気流に乗りました。

ウィンターブレイク明けの大活躍

千葉選手は、シーズン折り返し地点のウィンターブレイクに加入したばかりの新卒選手(以前から特別指定選手としてプレーはしています)。2022シーズン新体制発表会見で「10試合で10得点」と大きな目標を発言し周囲を驚かせていました。しかし、その言葉に偽りなく、3連勝のジェフユナイテッド市原・千葉レディースの総得点6のうち4が千葉選手の得点です。WEリーグの得点ランキングでも、チームメイトの岸川奈津希選手、大澤春花選手と並んで7位に浮上しました。

千葉選手の大活躍はチームを変え、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースのツイッターアカウントの雰囲気まで変えました。これまで、真面目な発信が多い印象だったジェフユナイテッド市原・千葉レディースのツイッターアカウントが、ダジャレ風の表現を交えて「千葉推し」に転じたのです。

この日のマッチデープログラムの表紙は千葉選手のインタビュー。期待の大きさがうかがえます。猿澤真治監督は試合後の会見で、千葉選手について、このようにコメントしました。

「前回よりも守備のところで理解をしてくれていました。この日の1得点目は良い守備からの得点だったと思いますが、サッカーの理解が早いところが彼女の特長で、あとはスピードとパワー。どんどん成長していると感じられるのは理解力のところだと思います。」

千葉の強さを存分に味わえた試合

マッチデープログラムのコメントによると、千葉選手は自らのプレーの特徴を「スピードとフィジカルの強さと紹介しています(「ゴールパフォーマンスはダメ」だと言われているそうです)。この試合では、特にフィジカルの強さでボールをよく収め、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースの攻撃の起点を創っていました。

ただ、このフィジカルの強さは千葉選手だけの特徴ではないと感じます。ジェフユナイテッド市原・千葉レディースのいずれの選手もフィジカルコンタクトを嫌いません。むしろ、守備においては好んで肩をぶつけにいっているようにすら見えます。自らがボールを保持する際は自信を持って、奪いに来た選手を背負いボールを運び、簡単に逃げるパスを使いません。ジリジリと前に押し込む、重厚感あるサッカーが定着してきました。その原動力は奪われない一対一の強さです。

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