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WEリーガークレドを制定 世界トップランクのラグジュアリーホテルでも使用されるクレドとは何か?(無料記事)

WEリーグはWEリーガークレドを制定。 “WE PROMISE みんなが主人公になるためにプレーする”を規定しました。2021年8月25日のWEリーグからの発表によると「選手たちから湧き出た言葉によって生み出されたクレドを、今後のプレーや活動で体現していきます。」とのことです。

ところで、一般には、あまり馴染みのないクレドとは何なのでしょうか。 #女子サカマガ が解説します。

WE リーガークレド

WE PROMISE

私たちは、自由に夢や憧れを抱ける未来をつくる。

私たちは、共にワクワクする未来をつくる。

私たちは、互いを尊重し、愛でつながる未来をつくる。

みんなが主人公になるためにプレーする。

クレド(行動規範)とは何か?

クレドとは「約束・信条」を意味する単語です。企業の従業員が心掛けるべき信条や行動規範のことをいいます。これが、お客様との約束につながります。経営理念よりも具体的で、より従業員の使う表現に近くなっていることが特徴です。

また、クレドは名刺サイズ程度の小さなカード紙に印刷し、従業員が常に携帯して、いつでも見られるようにすることが一般的です。これをクレドカードと呼びます。WEリーガークレドもクレドカードに加工していると思われます。

筆者が以前の勤務先で勤務時に携帯していたクレドカード

クレドを作る3つの理由

クレドを規定するには大変な手間と時間を要します。それでも制作するメリットがあります。主に3つのメリットがあります。

・全従業員が一貫した行動を取れるようになる。

・全従業員のやりがいや目標を明確化できるようになる。

・全従業員が他社との差別化を意識できるようになる。

今回は「全従業員」を「WEリーガー」に置き換えてみると良いでしょう。理解しやすくなると思います。

クレドが広く知られるようになったのはリッツ・カールトンから

日本で、クレドが広く知られるようになったのは、世界トップランクのラグジュアリーホテルのリッツ・カールトンが規定したクレドがビジネスシーンで紹介されたことからです。リッツ・カールトンには「ゴールド・スタンダート」という名の企業理念があります。そして、クレドにより、「ゴールド・スタンダート」をベースにした「心掛けるべき信条」や「行動規範」を従業員に伝えています。リッツ・カールトンは「紳士淑女をおもてなしする私たちもまた紳士淑女です」をモットーとし、すべてのスタッフが常に最高レベルのサービスを提供しています。いかなる要望に対しても「NO」といわない接客がリッツ・カールトンのブランドにつながっています。

ザ・リッツ・カールトン東京がある東京ミッドタウン

リッツ・カールトンのクレド

リッツ・カールトンはお客様への心のこもったおもてなしと快適さを提供することをもっとも大切な使命とこころえています。

私たちは、お客様に心あたたまる、くつろいだ、そして洗練された雰囲気を常にお楽しみいただくために最高のパーソナル・サービスと施設を提供することをお約束します。

リッツ・カールトンでお客様が経験されるもの、それは感覚を満たすここちよさ、満ち足りた幸福感そしてお客様が言葉にされない願望やニーズをも先読みしておこたえするサービスの心です。

全選手参加で規定したWE リーガークレド

WEリーグは、11クラブの代表選手たちによる全3回のミーティング、全選手参加型のクラブ別ミーティングを行いました。実際に議論を重ねるなかで選手たちから湧き出た言葉によってWE リーガークレドが生み出されています。そのプロセスは、WEリーグのオフィシャルサイトに掲載されています。ぜひご覧ください。全選手が参加して信条や行動規範を定めたことに、大きな意味があると思います。

(2021年8月26日 石井和裕)

 

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