冬のハンディを乗り越え、夏に巻き返しを図る「北の女神」ノルディーア北海道
チーム名が「北の女神」という意味を持つノルディーア北海道。WEリーグ発足により。プレナスなでしこリーグは再編成され、今シーズンにプレナスなでしこリーグ2部に参戦しました。プレナスなでしこリーグ1部、さらにはWEリーグへの昇格を目指して戦っています。北の大地の冬は雪に覆われます。ホームタウンが本州から離れており、ノルディーア北海道は全てのアウェイ遠征が飛行機移動です。そんなハンディを抱えていますが、東京2020による中断期間前の順位は5位。大健闘といえます。失点が少なく大崩れしない試合運びをしてきました。
今回は、詫間美樹監督に、ここまでの戦い方や未来への展望についてのお話をうかがいました。
出遅れを挽回した、初のプレナスなでしこリーグ2部
—中断期間までを振り返っていかがですか?
詫間—上位を相手に失点を防げているので、なんとかトレーニングしたことを表現できていると思います。首位のバニーズ群馬FCホワイトスター戦(第11節)は先制できました。前回の対戦ではシュートが0本でしたから、今回は得点出来た選手を褒めたいと思います。攻撃面では選手が頼もしいです。数少ない攻撃練習の中でやったことを思い出してピッチ上で得点してくれています。
実は、コロナ禍で、2ヶ月間は週に2回しかフルピッチで練習を出来ず、守備に重点を置いたトレーニングをしてきました。あまり得点をとれていないので、選手のフラストレーションが溜まる試合ばかりだったと思います。
攻撃面は反省点ばかりです。中断明けは攻撃も爆発してもらいたいので、中断期間に攻撃面のトレーニングも重点的に行います。意図した形で得点できるように共通理解を深めていきたいです。
—北海道は気温が高くないので、夏の期間のトレーニングは、他のチームよりもアドバンテージがあると思うのですが。
詫間—そうですね。冬場が厳しい環境である反面、この夏の期間は、トレーニングに適した環境を有効活用できます。冬場はフルピッチで練習できません。毎日、フルピッチでトレーニングできるようになったのは、リーグ開幕の1週間前からです。それ以前は、土日だけ、雪解けが進んでいる苫小牧地方に行って4回か5回程度のトレーニングをしました。
—それをうかがうと、シーズン序盤が苦しい戦いだったのも、仕方ない感じがしますね。
詫間—でも、それを分かってやっているチームなので、準備不足は自分の責任だと思います。夏の中断期間のトレーニングで、絶対に巻き返したいと思っています。涼しい日を狙って身体づくりもやっていかなければならないと思います。
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