3年目で一気に才能が開花したドリブル・クイーン 中嶋淑乃選手(S広島R)の #女子サカ旅
小学校3年生からサッカーボールを蹴り始めた中嶋淑乃選手選手は、高校3年生まで熊本でサッカーをしていました。高校を卒業し、2018年シーズンにオルカ鴨川FCに加入。3年目に、2020プレナスなでしこリーグ2部得点王を獲得することができました。一躍、脚光を浴びることになった中嶋淑乃選手選手は、2020年末にサンフレッチェ広島レジーナに移籍。早速、2021WEリーグプレシーズンマッチで活躍。9月に、紫色のユニフォームを着てWEリーグ開幕を迎えます。
ドリブルは「ヌメヌメしている」とよく言われます
—2020年シーズンに得点が急増したきっかけはありますか?
中嶋—ずっと熊本でサッカーをやってきました。高校を卒業してプレナスなでしこリーグに入ると急にレベルが上がって、最初は、ついていくのが精一杯でした。不安も大きくて、あまり自分のプレーを出せませんでした。
1年目のシーズン後半から試合に出られるようになりました。2年目で全18試合に出場し(4得点)毎試合の積み重ねが3年目に向けて自信に繋がりました。3年目(2020年シーズン)は特に自信を持ってプレーできました。
—中嶋選手といえばドリブルに特徴があります。ご自分では、どのようなドリブルとご説明されますか?
中嶋—えーーーーー!?自分では普通のドリブルをしているつもりなのですが、他の人からは「ヌメヌメしている」とか「独特」とか、よく言われます。ヌメヌメしていますかね?
—おそらく、まっすぐ直線的に抜き去るとか、細かいタッチで切り返して抜くというよりも「相手が懐に入ってこられない距離感を保ちながら前に進む」感じがヌメヌメという表現に繋がっているのだと思います。
中嶋—相手に当たると負けてしまうことがあるので、距離を保ちながらドリブルしています。スピードは、それほどないと思います。だからタイミングを見て抜いていく感じです。
—このドリブルが完成するまでに、試行錯誤はありましたか?
中嶋—何も考えずにやってきました。いつの間にか、このドリブルになっていました。中学生か高校生のときに「ドリブルが得意だ」と、自分でも思うようになりました。割とドリブルで(先輩や後輩を)抜けていました(笑)。スルスル抜けるので楽しかったです。

ドリブルで抜き去る中嶋淑乃選手選手
最初は自信がなくてドリブルを忘れていた
—プレナスなでしこリーグに加入してからのプレーはどうでしたか?
中嶋—最初は、全く自分のプレーを出せなかったです。ボールが来ても、すぐにパスして、消極的にプレーしていました。なんか、自信がなさすぎて、ドリブルを忘れてしまって……。でも、みんなに言われて、またドリブルを出来るようになりました。
—「中嶋選手は、本当はドリブルが凄いのに、なぜ出さないの?」という気持ちがチームメイトにあったのですか?
中嶋—多分、あったと思います。練習ではちょっとドリブルを出来るけれど、試合では出せていなくて……「もっとドリブルしていいんだよ」と言われました。そう言われてから、だんだん、試合でもドリブルを出来るようになったかな。
—サンフレッチェ広島レジーナでは左サイドをプレーすることが多くなりそうです。左サイドのプレーはいかがですか?
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