なぜヴィッセル神戸の試合は「接戦」になるのか? 優勝を占うポイント
優勝に王手をかけたヴィッセル神戸。ここまで多くのクラブが神戸に勝てなかったのはなぜなのか。まだシーズンは残されていますが、考察してみました。
「接戦」にこそ感じる神戸らしさ。勝点2差のラスト2試合はどうなる?
J1第33節終了時点で首位のヴィッセル神戸と2位横浜F・マリノスの差は2ポイント。次節で神戸が勝ち、横浜FMが引き分け以下なら神戸の優勝が決まります。しかし、横浜FMが勝って神戸が負ければ順位はひっくり返って1ポイント差の最終節となりますから、まだ何とも言えない状況ですね。
第33節、浦和レッズのホームに乗り込んだ神戸は2-1で勝利。大迫勇也のロスタイムの決勝点がオフサイドだったのではないかと議論になっていますが劇的な勝利でした。
72分、井出遥也、初瀬亮の連続クロスから、最後は大迫の折り返しをトゥーレルがヘディングで決めて神戸が先制。浦和はロスタイム91分にホセ・カンテがリンセンとのパス交換から決めて追いつきます。
そして問題の96分、FKのチャンスに浦和のGK西川周作がゴール前へ上がりますが、その西川へのパスを神戸のGK前川黛也がキャッチ、そのままパントでハーフウェイライン付近に残っていた大迫へフィード。大迫がハーフウェイラインを越えていたかどうかは中継映像では微妙でしたがオフサイドにはならず、そのまま無人のゴールへロングシュート。これが決勝点になっています。
かなり際どい勝利ではありましたが、内容は神戸らしさが出ていたと思います。
なぜ多くのクラブは神戸を止められなかったのか?
酒井宏樹を負傷で欠く浦和はショルツを右SBに起用。一方の神戸も山口蛍がいないので、ボランチに酒井高徳。右SBには左から初瀬亮をスイッチし、左SBにはCBの本多勇喜と、選手の顔ぶれに大きな変化はないもののポジションはかなり動かしていました。
前半は神戸がやや優勢のまま0-0。どちらも良くも悪くも「らしい」プレーだったと思います。
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