いでよ「ジダン」。さすれば、日本代表のワールドカップ優勝も夢ではない。
「親善試合の王者」と揶揄されたフランスは世界一になり、いま「親善試合の強豪」となりつつある日本は――。
日本版「黄金のカルテット」の誕生
エルサルバドル戦(6-0)に始まり、ペルー(4-1)、ドイツ(4-1)、トルコ(4-2)、カナダ(4-1)、そしてチュジニアに2-0で日本代表は国際Aマッチ6連勝となりました。
世界的にも注目される怒涛のゴールラッシュの後、最後のチュニジア戦は2得点にとどまっていますが、これは相手が5バックで守備固めをしていたからで、むしろこれから続く対アジアにとって良い予行演習になったと思います。
この6試合を振り返ると、第一に冨安健洋、板倉滉、遠藤航、守田英正のカルテットの圧倒的な存在感ですね。先発でこの4人が揃ったのがドイツ戦とチュニジア戦で、他の試合とは明らかに強度が違っていました。
冨安、板倉は前にも後ろにも速く守備範囲が広い、フィードも的確。遠藤&守田の球際の強さ、そして4人が連係するビルドアップの確かさは、他の4試合とはかなりの差を生み出していました。4人が揃わなかった試合もスコアの上では圧勝していますが、内容的にはけっこう攻め込まれていましたからね。
1998年ワールドカップで初優勝したフランスを思い出します。エメ・ジャケ監督率いるフランスの強みは鉄壁の守備でした。ローラン・ブラン、マルセロ・デサイー、リリアン・テュラム、ビセンテ・リザラズの4バックが揃った試合は、後にも先にも一度も負けていません。本大会までは「親善試合の王者」とも呼ばれ、その強さは半ば信用されていないところがあったのですが、そのまま世界一を獲っています。日本もいまのところ親善試合の強豪なのですが、過小評価する必要はないと思います。
森保一監督は何となくジャケ監督と重なる部分があるのですが、それは置いておいてチームの土台となる4人の存在が似ていると思いました。
ベスト4の目標は現実的。見えてきたベストメンバーとラストピース
いろいろな選手を起用して組み合わせをテストした6試合でしたが、戦術的なコンセプトは一貫しています。
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