【鳥栖ラボ】トンネルのむこうは、いつもの鳥栖でした
サガン鳥栖が復活の狼煙を上げた。苦しみながらも「らしさ」を失わなかったことで上昇気流に乗りつつある。一体、何が変わり、何を変えなかったのか。そしてさらに上昇するためのカギとは?
「不調」という名の長いトンネルを抜けるといつものサガン鳥栖であった
先週末に第12節川崎フロンターレ戦、今週水曜日には延期されていた第10節浦和レッズ戦がありました。川崎には敗れましたが0-1、ACL優勝直後の浦和には2-0で勝利しています。
開幕以来、苦しんでいたビルドアップの問題はかなり解決できていたと思います。あとは崩しとフィニッシュのところですね。ようやくゲームの水準が昨年に近づいた感があります。
その間の変化としては、菊地泰智の左SB起用と森谷賢太郎のボランチ起用。そしてCFに「偽9番」の小野裕二と補強した河田篤秀のリレー方式があります。このあたりは改善されたビルドアップに関わってくるところなので説明していきたいと思います。
「らしさ」を貫き、「あえて」そうすることで復活した鳥栖
基本フォーメーションは4-2-3-1です。自陣のビルドアップを4バックと2ボランチ、GKの7人で行い、敵陣に4人というのが基本構造になっています。(図1)
ビルドアップの停滞原因だった「後ろが重い」というところは変わりませんが、菊地と森谷をこのビルドアップ隊に組み込んだことで安易にボールを失うミスは減りました。
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