全部右足。「新潟のファンタジスタ」伊藤涼太郎と世界的名手の共通点とは?
伊藤涼太郎が止まらない。彼の長所はどこにあるのか? 世界的な名手たちとの共通点から独特の技術まで解剖した。
全部同じ右足でのハットトリック
第9節、アルビレックス新潟vsアビスパ福岡。注目度爆上がり中の伊藤涼太郎のハットトリックで新潟が3-2と逆転勝利しています。
前半に福岡がPKとCKから2点を先行。新潟は伊藤のFKで1点を返しましたが、そのままロスタイムに突入しました。ここで93分、95分と伊藤が立て続けにゴールしての大逆転。同点ゴールはワンツーからの右足、逆転の3点目は右からのクロスをダイレクトで右足。
全部右足のシュートなのですが、キックの形がすべて同じでした。微妙には違うのでしょうけど基本的にブレがない。キックの上手さも伊藤の長所ですね。今回は伊藤涼太郎を中心に試合を振り返ってみます。
伊藤と中村俊輔、そしてフランスの名ストライカーに共通する長所
釜本邦茂さんが言っていました。「FKがあれだけ上手いんだから、流れの中からも同じようにシュート打ったらいいのに」と。これ、現役時代の中村俊輔に対してのコメントです。「パッと止めてドーンと蹴ったらいい」というようなことをマジで言っていました(ホントに言うんだと思いました)。
ただこれはそのとおりで、中村俊輔選手も居残りのシュート練習でそんなことをよくやっていた記憶があります。実際、そんな感じで決めた得点もいくつかあったはずです。
キックが上手い人は基本的にブレがありません。
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