ハイプレスはもう時代遅れ!? W杯での「崩し方」のトレンドとスペイン戦で日本が狙うべきポイント【Jリーグ視点で見るW杯】
ワールドカップとJリーグをテーマに解説するコラム第二回は、ワールドカップにおける崩し方のトレンドとスペイン戦の戦い方のポイントを占います。
内から崩すか、外から殴るか。W杯でもJでも今後有利になりそうなのは……
グループリーグ2試合を終えた時点で、ベスト16入りを決めたのはフランス、ブラジル、ポルトガルの3チームです。他はけっこう混沌としていますね。
フランスは苦手のデンマークを何とか降し、ブラジルはネイマールを欠いてやや手間取りましたがスイスに勝ってグループ突破。ポルトガルは難敵ウルグアイをブルーノ・フェルナンデスの2ゴールで降しています。
ブラジルとポルトガルは内から崩していけるという共通点があります。相手の守備ブロックを圧縮させて、空いたスペースをつくのが上手い。ビルドアップでもやりますし、崩しにも使っています。これが上手くキマると、堅固にみえる守備ブロックも柱を引き抜かれたようガタガタと崩れます。短めのクサビがトリガーですね。
フランスはビルドアップでの「ロンド」はできますが、基本的にはキリアン・エンバペのスピードを使ったカウンターか、外からのクロスボールが得点へのアプローチになっています。これは多くのチームがそうで、草サッカーからトッププロまでレベルの差はあれ「裏」と「外」がメインの攻め手といっていいでしょう。フランスはエンバペによる裏、外からのボールには中央に高さのあるオリビエ・ジルーがいるのでかなり強力です。
Jリーグにも同じことはいえます。川崎フロンターレのように内から崩していけるチームはアドバンテージがあります。横浜F・マリノスはどちらかいえば外からですが、それが格段に強力です。
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