西部謙司 フットボール・ラボ

【特別コラム】「Jリーグはもっと自信を持っていい」ドイツ戦の勝利はJリーグの勝利でもある

ワールドカップに合わせて、「ワールドカップとJリーグ」というテーマで連載コラムをお届けしていきます。一回目は日本対ドイツ戦の総括から。劇的な勝利をつかんだ見事な手腕。それでも森保監督続投には懐疑的になる理由を解説します。

ドイツ戦勝利の意味を噛みしめる

2-1の逆転勝利で緒戦を飾った日本代表。相手がドイツというところがまた感慨深いものがあります。

ドイツといえばデットマール・クラマーですね。日本代表のコーチでした。当時の監督は長沼健、のちのJFA会長ですね。いちおう長沼監督なのですが、実質的にはクラマーが「先生」だったようです。クラマーの教えはメキシコ五輪銅メダルという形で開花しました。

ボルシアMGの名将だったヘネス・バイスバイラー監督も日本とはつながりの深い人物でした。三菱の二宮寛監督と懇意で、のちに二宮が日本代表監督になったときに欧州クラブに代表選手を分散させて参加するという画期的な強化策を採ったのはバイスバイラーの尽力があったからでした。当時のトップチームだった1FCケルンやバルセロナに短期間とはいえ日本選手を送り込んでいます。

ドイツにはこうした恩があり、その後も多くの選手がブンデスリーガでプレーするようになりました。仰ぎ見るような存在だったドイツにワールドカップで勝利したのは一般的にもそうですがJFAとしては大快挙でしょう。

内容は多くの方がご覧になったとおりです。後半にシステムを合わせてズレを修正してみると、日本選手が1対1で全くひけをとらなかった。これは勝利のポイントだったと思います。

それでも森保監督続投は早計だと思える理由 

前半はドイツの可変についていけず、PKによる1失点で抑えられたのはラッキーといえるものでした。森保一監督の「死んだふり作戦」説もあるようですが、一歩間違えば死んでいた可能性も高いので、「死んだふり」ではなくて本当に殺されかかっていたのだと思います。

(残り 1203文字/全文: 2003文字)

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