西部謙司 フットボール・ラボ

戦術が選手を作る。マリノスの選手が次から次へと躍動するのはきっと偶然ではない

広島に勝利した横浜F・マリノス。水沼宏太、小池裕太、西村拓真、高丘陽平、山根陸、藤田譲瑠チマ厚い選手層を誇るマリノスのなかでもとくに光った選手たちの選手評をまじえて、強さの秘密を読み解きます。

直接対決よりも優勝争いのカギとなる一戦 

20節の注目カードはなんといっても横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島でした。優勝争いは横浜FM、鹿島アントラーズ、川崎フロンターレに絞られてきた感がありますが、3チームの直接対決もさることながら下位との対戦がむしろカギになりそうです。勝ち点は離れていても実力的には僅差と思われるチームがけっこうありますからね。

サンフレッチェ広島はその1つです。開幕からの5試合を3分2敗とスターダッシュに失敗しましたが、その後の14試合で負けたのは柏レイソルとガンバ大阪だけ。横浜FMに2-0、鹿島にも3-0と勝利しています。

同じ節に鹿島と対戦したセレッソ大阪も「強い者いじめ」ができるチームで、こちらは3-3のドローでした。

「かなり有望」。ワールドカップメンバーへの可能性が最もある選手とは? 

立ち上がりは横浜FMがテンポの早いパスワークで圧倒していました。

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