西部謙司 フットボール・ラボ

【特別コラム】スペインと「個の力」の差はなかった。技術もフィジカルも劣っていなかった日本が目を向けるべき真の課題

世界大会で負けたときにたびたび指摘される「個の力」の差。今回のスペイン戦ではその指摘はあたらない。日本は決して技術や体力、アイデアの差で敗れたわけではないからだ。では一体どこに差があったのか?

「個の力」の差はほぼなかった 

東京五輪準決勝、惜しかったですねえ。とてもいいゲームだったと思います。

勝つチャンスはありました。ただ、一方でU-24スペイン代表との間に厳然たる差もありました。

最後にアセンシオにズバッと決められたので決定力の差ともいえますが、1998年ワールドカップに日本が初出場したときにいわれた「個の力」の差はなかったと思います。スペインにも日本にもスーパーなタレントはおらず、アセンシオの一発は彼らしい見事なシュートでしたけれども、久保建英や堂安律が同じようなシュートを決めても不思議ではないわけです。

では、どこに差があったかというと「ロジック」ですね。

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