ガンバのDNAは消えたのか? 宮本恒靖監督が本当にやりたいサッカーとは【月刊「ガンバ大阪」vol.4】
西部謙司のフットボールラボでは、これまでのレギュラーコンテンツにプラスして、毎月1つのクラブを重点的に取り上げて週1回程度のペース(月4回程度)で特集していきます。題して「マンスリー・クラブ・フォーカス(MCF)」。9月はガンバ大阪を大特集です。特集第4回目は湘南ベルマーレ戦を総括。前節に続き、ガンバの抱える課題が浮き彫りになった一戦を徹底解説します。
ラスト5分で見せたイケイケのDNAだが…
第16節の湘南ベルマーレ戦、ガンバ大阪は0-1で敗れています。
前半途中から湘南のペースになっていました。湘南は3バックとアンカーの金子大毅の4人でボールを確保して、G大阪の3バックの横のスペースへロングパスを入れていく攻撃をしていました。CLで優勝したバイエルン・ミュンヘン的な攻め方でしたね。
ただ、バイエルンみたいなハイプレスはしていないので、G大阪もボールを奪えば敵陣まで運ぶことは難しくなさそうでした。サイドに人数をかけたショートパスという“らしい”攻め方もできています。ただ、5バックで構える湘南の守備陣を崩すきっかけが見いだせず、サイドからの突破とミドルシュートでゴールに迫りますが散発的ではありました。
後半は湘南がCKとハイクロスからヘディングシュートを連発。74分に、金子の見事なダイレクトパスから大野和成がゴール。これが決勝点となりました。金子はサイドキックの精度とスピードがあり、落ち着いていて、球際も体を張って頑張れる。アンカーとしてはかなりの逸材だと思います。
G大阪はラスト10分あたりから猛攻を開始、アデミウソンの強烈なシュートがバーを叩くなど、あと一歩までいきますが0-1のまま終了となりました。
宮本恒靖監督がやりたいサッカーは何なのか?
左ウイングバックに起用された福田湧矢が鋭い仕掛けで目立っていました。
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