ガンバは正しい道を歩んでいるのか? 柏戦の「完敗」で見えた本質的な問題【月刊「ガンバ大阪」vol.3】
西部謙司のフットボールラボでは、これまでのレギュラーコンテンツにプラスして、毎月1つのクラブを重点的に取り上げて週1回程度のペース(月4回程度)で特集していきます。題して「マンスリー・クラブ・フォーカス(MCF)」。9月はガンバ大阪を大特集です。特集第3回目は柏レイソル戦で見えたガンバの本質的な問題点を徹底解説です。
「とらえどころのない」ガンバ大阪のサッカーは横綱相撲的。しかし、そこに未来は…
第15節は柏レイソルとの対戦でした。ガンバ大阪とは立場が似ていて、どちらが上位に食い込めるかという意味で重要な試合だったと思います。結果は0-3、完敗に近い内容でしたね。
開始早々にオルンガに抜け出されて先制を許します。40分には左右に振られて、高橋峻希のふわりと上げたクロスから江坂任がヘディングでゴール。後半はG大阪が盛り返した時間もありましたが、62分に江坂と呉屋大翔のコンビネーションから江坂がこの試合2点目で0-3となりました。
三浦弦太、昌子源、キム・ヨングォンのG大阪が誇る3バックでも、オルンガを抑え込むことはできませんでした。ポストがめちゃ強いし、裏へ抜け出す上手さがあり、抜け出されたときは最後の一歩が大きいのでタックルが届かない。そして低くて強いシュートをビシッと打ってきます。
江坂はトップ下でツボを抑えた活躍でしたが、40分のヘディングシュートはちょっと気になりました。昌子の背後に入って高いジャンプから決めているのですが、G大阪の3バックは思ったほどハイクロスに強くないのかなと。江坂が意外とヘディングが強いということかもしれませんが、他の試合でもときどき「ん?」という場面があるんですよね。
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