西部謙司 フットボール・ラボ

【J1第17節分析レポート/前編】神戸vs名古屋で見えた特殊で恐ろしい名古屋の攻め方。圧巻だったビジャの妙技

毎週、火曜日(または水曜日)にお届けするJリーグ戦術分析。今週は、6/2930に行われたJ117節の分析レポートをお届け。神戸vs名古屋の壮絶な打ち合い、FC東京vs横浜FMの首位攻防戦、つかみどころのない不気味なサッカーで後半戦の鍵を握りそうな大分とC大阪、大ベテラン+売り出し中の若手という編成がアルゼンチンリーグのようだったG大阪など、まとめておさらいします。

今回はサイトオープンを記念して特別に前編・後編に分けて後編を無料公開します。

ボックス内で敵味方が大渋滞!それでも崩せてしまう名古屋の異質な攻め方とは?

なんといってもヴィッセル神戸vs名古屋グランパスでしょう。5-3の合計8ゴールです。どちらも攻撃力が素晴らしく守備は緩めということもあって、どのみちずっとゴールの匂いがするという打ち合いとなりました。

いろいろ凄い試合でしたが、戦術面で1つとりあげると名古屋の攻め方でしょうか。人数のかけ方が独特です。ペナルティーエリア内に最大6人が入って行く。3~6人、これだけ人が入ってしまうと守備側も同じぐらいの人数がいるので、ボックス内は当然大混雑になります。かつてイビチャ・オシムさんが「そんなに行ってどうする」と言った状態ですね。

ところが、名古屋にはジョーがいます。

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