「腰ひねって思いっきり撃った」シュートがトップ昇格につながった!(バルドラール浦安ラス・チュラス #22 澁川鈴菜)
劇的同点ゴールを決めて叫ぶ#22澁川。
2024年4月15日(月)
(PHOTO・なか、TEXT・山下浩正)
ベンチへと走る。
JFA 第20回全日本女子フットサル選手権大会 関東大会
アニージャ湘南 1-1(2PK4) バルドラール浦安ラス・チュラス
[得点経過]
1-0 12分 湘南 #20 飯干絵里
1-1 30分 浦安 #22 澁川鈴菜
(15分ハーフ)
PK戦 1 2 3 4 5 計
浦安 #8○ #22× #5○ #9○ #11○ 4
湘南 #20× #24× #66○ #28○ 2
それまでは撃てども入らなかった。
爆発的「得点力」
バルドラール浦安ラス・チュラスといえば関東女子リーグを昇格初年度で制したチームとして存在感を示したが、それ以上の重みは、女子でセカンドチームを持っていることだ。そのチュラスが今月、初のトップ(ラス・ボニータス)昇格選手を発表した。澁川鈴菜(23歳)と、鈴木里歩(25歳)の2選手。2人の昇格はトップのニーズと持ち味が合致した結果に間違いない。特に澁川選手のそれは、鈴木選手の技ありゴールに対して爆発的ゴールという表現がぴったりくる。それを証明する事例に遭遇したのは1月の全日本選手権 関東大会だった。
日本リーグの上位に位置するアニージャ湘南を相手にタイムアップまで残り43秒に同点ゴールをたたき込んだ澁川選手の特徴は爆発的「得点力」だ。パワープレー中の右45度からのシュートは日本リーグを代表するゴレイラの一人、佐藤沙彩選手から奪った「股抜きゴール」。男子並みの爆発力といっていい。そのときのインタビュー記事を紹介しよう。
#11森谷がPKを決め勝利が確定した。
ピッチに歓喜の輪が開いた。
めっちゃうれしかった
Pivo! いや、劇的な同点ゴール、見事だった。タイムアップまで残り43秒、改めて、キミが決めたあの決定的なゴールシーンを振り返ってほしい。
あれはチュラスがパワープレー攻撃を仕掛けていて、左サイドから右サイドにいたキミにボールが回ってきた。
澁川 そうですそうです。
Pivo! あのときはどんな心境だった? グラウンダーでとにかく強いシュートを撃とうという一心?
澁川 その前のシュートがすごい外に外れちゃったんで。
Pivo! はいはいはい。撃ってる撃ってる。
澁川 (笑)で、そのとき来たボールは、なんていうんですか、めっちゃフリー、(目の前に)相手が誰もいなかったんで。もう、腰ひねって、コースに入れようと思って、思いっきり撃っただけです。
Pivo! 相手ディフェンスに当たってコースが変わったわけではない?
澁川 キーパー(ゴレイラ)の股(また)通りました。
Pivo! そうだよね、速いグラウンダーのボールで、アニージャのゴレイラも止められなかった。
澁川 ありがとうございます!
Pivo! 文句なしのシュートだった。
澁川 ははははは…。たまたまです。PP(パワープレー)、練習してたんですよ。このアニージャ戦に向けて。今まで全然試合で出したことなかったんですけど、この1週間、2週間すっとパワープレーの練習してたんで。それで勝てたんですごいよかったです。
Pivo! 前半は#4鈴江選手がGKユニ着てパワープレーに出て。後半は監督兼任の#7平井選手でパワープレー。
澁川 そうっすそうっす。で、自分、右足ちょっと強めのシュートが撃てるんで。自分は最初左だったんですけど、右いけっていわれて右いって、右足で撃ちました。
作戦勝ちです!(笑)
Pivo! 第1ピリオド、キミはピヴォだった。
澁川 あ、そうですそうです。ピヴォなんですけど、パワープレーのときには自分は横に下がって。
Pivo! なるほど。さらに右へ移って、右足の強打を生かす形をとったと。
澁川 そうですそうです。
Pivo! 決まったときの気持ちは?
澁川 めっちゃうれしかったです。その前にずっと外してたんで、自分。キーパーに止められたりとか、ポスト当てたりとか。
Pivo! いやぁ、ナイスシュートだった。
澁川 ありがとうございます!
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