Jリーグが好き、WEリーグも好き「週末はスタジアムにいるのが当たり前」 Xーgirlの企業広報担当者が気づいた女子サッカーの面白さ
オフィシャルサプライヤーの広報担当者が見た女子サッカー・WEリーグの可能性と面白さ
庄司和佳菜さんは株式会社ビーズインターナショナルの広報室で働いています。株式会社ビーズインターナショナルはストリートアパレルブランド・ Xーgirlを運営する会社。WEリーグのシルバーパートナー/オフィシャルサプライヤーです。
庄司さんは広報業務を通してWEリーグに係るお仕事をする傍ら、自らの愛するJクラブ の試合があれば応援に駆けつける日々を送っています。JリーグとWEリーグ、同じプロサッカーリーグでも、試合のテイスト、スタンドの雰囲気はかなり違いますが、庄司さんのようにどちらのプロサッカーも楽しんでいるファン・サポーターが日本中にたくさんいます。
今回は、庄司さんのインタビュー取材を通して、サッカーの楽しさや応援することで得られる充実感を再確認します。そして、庄司さんが、WEリーグとのお仕事を通して、どのような未来を目指しているのかについてもうかがいました。まずは、庄司さんが、どのようなお仕事をしているかをご紹介しましょう。
入社した会社がWEリーグのオフィシャルサプライヤーに
庄司—学生時代はアパレルショップで販売員のアルバイトをしていました。2020年に株式会社ビーズインターナショナルに入社しました。「いろいろな事業を展開しているところが株式会社ビーズインターナショナルの魅力」だと思っていました。
転職活動をする際には、皆さん、社名を検索すると思いますが、私も検索しました。すると、以前にアルビレックス新潟(Jリーグ) のスポンサーをしているときの動画が見つかり、会長がスタジアムでスピーチしていました。サッカーファンの私は「こんなにアツい会長がいる」「サポーターがビーズのコールをしている」のを見て感動的でかっこいい会社だと素直に思っていました。
入社直後に、WEリーグのオフィシャルサプライヤーになることが発表され私は大興奮。『なんてタイミングで入社しちゃったの!?』と思いました。
2022年からWEリーグに関わる業務に従事
—庄司さんは、どのようなお仕事をされているのですか?WEリーグに係るところを教えてください。
庄司— 最初は人事労務に従事し、2022年から広報室に異動しました。数々の業務の一つとしてWEリーグに係る業務があります。社内にある WEリーグ課とやり取りしながらプレスリリースの配信を担当しています。それから、イベント現場のお手伝いもさせていただいています。国際女性デーのイベントは、運営側で参加しました。
「WEリーグはフットボールを編集・発信している」と思う
—お仕事でWEリーグに携わるようになって、女子サッカーの見え方に変化を感じるところはありますか?
庄司— 株式会社ビーズインターナショナルの企業理念は「私たちは、ストリートカルチャーを編集・発信しファッションの垣根と世代を超えて、 進化し続ける企業になります。」です。同じように、WEリーグはフットボールを編集・発信していると、私は感じています。
株式会社ビーズインターナショナルはアパレルだけじゃない(ブランドが持つ本来のカルチャーや世界観を第一に、アート・スポーツ・飲食等さまざまな事業を展開)。WEリーグも、ただ女子サッカーの試合を提供しているだけではないと感じました。それは、以前の私では感じ取れないところでした。
ピッチ上だけではないサッカーの楽しさ
—サッカーを好きになったきっかけを教えてください。
庄司— 両親が、ずっとJクラブ を応援しているので、私は母のお腹の中にいるときからスタジアムに通っていました。そして、家族で試合を見に行く環境で育ちました。両親に職場がWEリーグのオフィシャルサプライヤーになったことを報告したら、とても喜んでくれました。
感情を表に出せるJリーグの良さ
—Jクラブ をゴール裏で応援する楽しさはどこにありますか?
庄司— 日常生活において、思い切り叫んだり誰かを全力で応援したりすることは、なかなかないと思います。Jリーグの観戦では、自分たちが応援している選手が活躍して嬉しい、負けて悔しいという感情を素直に出すことができます。そこに、私はワクワクしていますね。
—特に、最近は素直に感情を表に出す場面が少ない世の中になっていますから、スタジアムという空間で過ごす時間は貴重ですね。
庄司— 応援の一体感は、会社への所属とは、また違った感覚です。「プライベートを全く知らない人たちと一緒に一つのことに夢中になれるチームワーク」が面白いですね。同じチームのサポーターでなければ絶対に友達になることはなかったであろう人、関わりを持つことすらなかったであろう年配の人、逆にちびっこ……Jリーグがあるから会える人たちがたくさんいます。それはすごいことだと思います。
Jリーグをずっと見てきたから驚いた 驚いたWEリーグの良さ
—仕事として女子サッカーに関わるようになり驚いたことはありますか?
庄司— 最も驚いたのは「以前は男子のユニフォームのサイズ違いを着ていた女子が多かった」というところですね。仕事で関わるまでは、こうした女子サッカーの背景を知りませんでした。だから、 Xーgirlが、もっとユニフォームをオシャレに、女子選手が着たいアイテムにしていければと思います。
—スタンドから、一人のファンとしてWEリーグを見たとき、その楽しさはJリーグと少し違うところもあるように想像するのですが、いかがですか?
庄司— 私が初めて見たWEリーグの試合は、2021−22シーズンの大宮アルディージャVENTUSのホームゲームでした。「違いしかない」と思ったくらい違いを感じました。その違いはネガティブな感情ではありません。
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