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オランダ女子代表戦のキャプテンは熊谷紗希選手 なでしこジャパン(日本女子代表)前日会見(無料記事)

サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)は日本時間2021年11月30日3時40分からオランダ女子代表との国際親善試合を行います。前日に行われた記者会見で池田太監督は、オランダ女子代表戦のキャプテンは熊谷紗希選手に決定したことを明かしました。チーム全員の前で発表する前に熊谷選手と話し合い決定したとのこと。

アイスランド女子代表戦では、複数のベテラン選手が出場しませんでしたが、全選手がプレーできるコンディションとのこと。アイスランド代表戦では出番のなかった選手の出場が予想されます。

失点を防ぐ適正ポジションに戻す動き

池田監督はアイスランド女子代表戦の失点については、適正ポジションに選手が戻れずにカウンター攻撃を受けてしまったことを原因として説明しました。

「セットプレー後の守備の準備スピードを早くしよう、適正ポジションに戻ってバランスが崩れないようにしようという点はみんなで確認しました。」

停滞感を打開する鍵は「幅を取る選手」

アイスランド女子代表戦では、前線からのアグレッシブな守備やゴールに向い推進力が効果的だったものの、アタッキングサードからの停滞感が課題となりました。その原因について池田監督は「密集して入りすぎて幅を取る選手がいなかった。ゴール前で相手のディフェンスの間隔を広げる動きが足りなかった。」と説明しました。オランダ女子代表戦では、どのように、誰が幅を取るポジションをとるのかに注目が集まりそうです。

 成宮唯選手は、このように話しています。

「サイドで幅を取る動きと中に入ってプレーする動きは監督から言われています。アイスランド女子代表戦では、少し中のポジションを取りすぎていて、全体的に中に人数が多いけれど、幅を取る選手がサイドバックしかいませんでした。自分も、中に入っていく良さと、幅をとってピッチを大きく使うところの判断をもっとできれば良いと思います。」

成宮唯選手

FIFA女子ワールドカップフランス2019の雪辱?

オランダ女子代表戦といえば、FIFA女子ワールドカップフランス2019の対戦相手。なでしこジャパン(日本女子代表)は1−2で、この対戦を落としました。南萌華選手は、この大会の初戦に先発出場。しかし、2戦目以降は出場がありませんでした。今回の対戦をどのように捉えているのでしょうか。

南萌華選手

「私もあの試合のことは鮮明に覚えています。ベンチでしたが、オランダ女子代表選手の迫力を目の前で見ることで、悔しさを忘れずにここまできました。そのときの試合のリベンジということもありますが、まずは新体制になって国際親善試合で戦えることがありがたいです。レベルの高い相手であることは間違えないです。私たちのチームがどれくらいできるのかをチャレンジしていきたいです。目の前の相手に負けないところを全力で表現したいと思います。」

オランダ女子代表は、この大会を準優勝し、世界の強豪としてのポジションを確実にしました。今回の対戦では、なでしこジャパン(日本女子代表)はチャレンジャーです。結果はともかく、新チームのチャレンジを感じられる試合となることを期待します。

(2021年11月28日 石井和裕)

 

 

 

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