選手囲み取材から見えた2021WEリーグ プレシーズンマッチの魅力
2021年4月24日(土)に2021WEリーグ プレシーズンマッチが開幕しました。タイトル争い、順位等のないプレシーズンマッチで6月19日(土)まで全22試合が開催されます。最大7名の交代要員を用い、最大3回(ハーフタイムを除く)の交代を行うことができるルールで、飲水タイムもあります。「なんだ、開幕まで半年前のプレシーズンマッチか」と感じた方もいらっしゃると思います。確かにそうです。ただ、歴史的なWEリーグ開幕前のプレシーズンマッチだからこその魅力・注目ポイントがあります。今回は、2021年4月24日に浦和駒場スタジアムで開催された三菱重工浦和レッズレディース対マイナビ仙台の試合後に行われた囲み会見(リモート)等から2021WEリーグ プレシーズンマッチの魅力をご紹介します。
1.違いを楽しむ
2.現在地を楽しむ
3.仲間を楽しむ
⚽️WEリーグ・プレシーズンマッチ⚽️
本日から始まったプレシーズンマッチ?
後半のハイライトです??浦和 vs マイ仙台
見逃し配信はこちら?
✔️無料(登録不要)‼️
✔️海外からの視聴も可能?https://t.co/GotDJB6LXV#WEリーグ #WELEVEN @REDSLADIES @mynavisendai pic.twitter.com/ZQSF5zbyLd— イレブンスポーツ (@ElevenSportsJP) April 24, 2021
ここが変わった!?変わっていない!? 1.違いを楽しむ
WEリーグはプロリーグです。大きな変化が期待されています。変わったところ、変わっていないところを発見する楽しみがあります。
●ユニフォームが変わった
最大の違いはユニフォームです。特に、新チームのユニフォームは注目されます。今大会ではプレシーズンマッチ用のユニフォームを着用するチームが多いようです。今を逃すと、このユニフォームを見ることができません。2月にチーム運営が移管されたマイナビ仙台レディースは、これまでのベガルタゴールドを基調としたユニフォームから一新。マイナビブルーに黒を加えたユニフォームでピッチに登場しています。チームの変化を強く感じるデザインです。
INAC神戸レオネッサは、既に一足早くWEリーグ用のユニフォームを試合でお披露目しています。
?4/24マッチレポート掲載!
INAC神戸レオネッサが3発快勝!三菱重工浦和レッズレディースとマイナビ仙台レディースはドロー決着
✅https://t.co/xWMxM2Dv5d#WEリーグ #これは新しい日本のキックオフだ@inac_kobe2001 @PARCEIRO_LADIES @REDSLADIES @mynavisendai
— WEリーグ 日本女子プロサッカーリーグ (@WE_League_JP) April 24, 2021
●戦い方が変わった
チームの移管に合わせて監督が変わったマイナビ仙台レディースの闘い方にも注目が集まりました。見事な得点を見せてくれた宮澤ひなた選手(マイ仙台)は、このように言います。「チーム始動から2ヶ月で、新しいサッカーにチャレンジしています。繋ぐサッカーを目指しています。前から来る相手に、どう対応するかが課題です。どのように自分たちのリズムにしていくのかを見つめていかなければならないと思います。」……「前半は縦に、ただ速い、スピードとパワーに頼るサッカーだった」と松田岳夫監督が振り返るサッカーでした。後半は、後ろで回しながら縦への突破口を探し出し、一気にスピードアップするサッカーの片鱗が見えています。特に、中央の選手を経由してサイドを変えて形勢を逆転するプレーは、とても魅力的に映りました。松田岳夫監督らしいクリエイティビティの高いサッカーが仙台でも花開きそうです。
各チームでWEリーグに向けて新たな戦い方を模索しています。
●髪が変わった
選手は試合の前にピッチに登場しウォーミングアップを行います。そこで浦和駒場スタジアムのスタンドがざわついたのは池田咲紀選手(浦和)の登場でした。髪の色が、うっすらとピンクに染まっていたからです。皇后杯 JFA全日本女子サッカー選手権大会が優勝して約4ヶ月。髪や雰囲気の変わった選手を発見することができます。
今日からキャンプがスタートしました!
全員で楽しく前向きに頑張ります!1日中サッカーができる環境…✨幸せ…?✨
あと、少し前に髪の色を変えました?
どうですか???
似合うと言ってもらえたら嬉しいです。
中身は変わらずそのままです。
写真を撮り慣れてないのは許して下さい。?♂️ https://t.co/1ng4mCTWyY pic.twitter.com/WfcLZWe9D8— Sakiko Ikeda/池田 咲紀子 (@sakiko_1_ikeda) April 15, 2021
●変わらなかったこともある
浦和駒場スタジアムの演出は、これまでの試合と、ほぼ同じでした。使用する音楽、夏川延子さんのアナウンスのテンションも同じ。これは、提携フォーマットとしてWEリーグに引き継がれるのかもしれませんね。
どこまで進んでいる? 2.現在地を楽しむ
●戦術の浸透は進んだのか
松田岳夫監督(マイ仙台)は「全部が課題ですし全部が収穫です。『優勝』と簡単に言えるところまでは来ていない。やらないといけないことがたくさんある。」と試合後のインタビューに答えています。
三菱重工浦和レッドダイヤモンズレディースも、まだ試行錯誤の途中のようです。楠瀬直木監督(浦和)は「内容が思ったようなところまでいけなかった。もうちょっとできても良い不甲斐ない部分がある。WEリーグ本番が始まるときには、このようなことのないようにしたい。」とも話しています。筆者は「これが『不甲斐ない試合』だったのか」と驚きました。今シーズン、これまで見てきたどの試合よりも面白く高いレベルの試合だったからです。楠瀬直木監督が目指すレベルの高さは計り知れないものがあり楽しみです。
南萌華選手(浦和)は「まだ、去年と比べると完成度が低いのが正直なところです。球際のところで負けてしまうことも多かったので、チーム全体で意識を変えて良いかなければならいと思います。連携ミスも多かったので、残りのプレシーズンマッチで合わせていきたいと思います。」と反省の弁を語りました。
●コンディションは上がってきているのか
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