西部謙司 フットボール・ラボ

サガンならぬ「サンバ鳥栖」になった柏戦。70%のボール支配でも勝てない壁をどう乗り越えるか?

今週の「週刊鳥栖ラボ」は柏戦。まさに温故知新。往年の西ドイツを彷彿させるサッカーを披露した鳥栖だが結果は無得点の敗戦。そびえる壁は明確だが、はたしてそれをどう乗り越えるのか?

変幻自在に攻めながらも得点を奪えず…… 

21節の柏レイソル戦は0-1でした。19分の武藤雄樹のゴールが決勝点。鳥栖はボールを支配して押し込みますが、なかなか崩せないといういつもの流れになりましたね。70%ぐらい保持していましたが決定機は少なかった。

相手が引いてしまうと攻めにくいのは普通のことですが、鳥栖の場合はまさに直面している壁になっています。ただ、何もしていないわけではなく、かなりいろいろトライはしています。選手交代含めてシステムも3回ぐらい変えましたかね、途中でわからなくなりました()

スタートは4-2-3-1でした。後半から3バックに変更。そこから選手交代が3回(5人)あって、基本システムは同じかもしれませんが、かなり流動化していたのでよくわからなくなりました。まあ、鳥栖はもともと立ち位置が固定的ではなく、起用する選手によっても変わってきます。

西ドイツの「ランバ・サンバ」を彷彿させる鳥栖のフットボール 

スタートはこんな感じ(図1)。4-2-3-1でした。鳥栖らしかったのが中野伸哉のポジショニングです。

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