浦和レッズは後半戦の主役になれるか? 「必要以上」の積極補強でも期待が高まるワケ
近年まれにみる大型補強を連発している浦和レッズ。充実の戦力となりそうだが、チームとしてどこまでうまく回せそうなのか? 後半戦のカギを握りそうなクラブの今後の展望を描いてみた。
必要な補強から必要以上の補強へ
「鬼の居ぬ間に洗濯」ではありませんが、ACL組が不在の間に浦和レッズが5位に浮上してきました。
リカルド・ロドリゲス監督の戦術も浸透きていますし、それ以上に補強が当たっています。キャスパー・ユンカーは必要だったラストピースだった思いますが、さらにDFにもアレクサンダー・ショルツを獲得し、さらにさらに酒井宏樹、江坂任が加入します。
ショルツはユンカーと同じデンマーク出身、実力もありそうなのでまあいいとして、酒井は西大伍とポジションがかぶり、江坂は小泉佳穂とかぶります。そんなに層を厚くしてどうするのかと思いますけど、浦和の本気度がうかがえて不気味です(笑)。
第20節のアビスパ福岡戦でみますと、先発のうち7人が新加入選手なんですね。西、明本考浩、伊藤敦樹、田中達也、大久保智明、小泉、ユンカーです。ここに酒井、ショルツ、江坂が入ってくるとフィールドプレーヤー全員が新加入という事態も考えられるわけです。
開幕時にはまさかこうなるとは予想していませんでした。小泉、明本はJ2でプレーしていましたし、伊藤と大久保は大卒ルーキー、西と田中はともかくここまで新加入選手が軸になってくるとは思いませんでした。
ロドリゲス監督を徳島ヴォルディスからヘッドハンティングしてきたのがすべての始まりでしょう。かつてサンフレッチェ広島からミハイロ・ペトロヴィッチ監督を引き抜いたときと似ています。監督に続いて広島の選手たちも加入し、「サンフレッズ」なんて言われていたものです。西川周作、槙野智章はこのときの移籍組ですね。
一方、ロドリゲス監督は徳島から選手を連れてきていません。
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