「降格なし」は全チームの戦術に大きな影響を与えそう。ソリッドなあのチームがますます有利になりそうな理由とは?【Jラボ】
J中断期間に読んでおきたいテーマをピックアップするJラボ。昨季に続きソリッドなあのチームがますます有利になりそうな理由とは? また「降格なし」決定で各クラブの戦術、スタイルにどんな影響が出そうなのか占います。
弱点克服のために戦い方の変化ではなく武器の強化を選んだFC東京
ボールポゼッションにもハイプレスにも一定の効果がある堅守速攻型のスタイルですが、課題も当然あるわけです。
昨季のFC東京は4-4-2の堅固なディフェンスと「ファスト・ブレイク」のカウンターで終盤まで首位を走っていました。ボールを奪うと、即座に2トップの永井謙佑とディエゴ・オリヴェイラがアクションを起こし、相手ディフェンスラインの背後をついていく。そしてあっという間にフィニッシュへ。とくに永井のスピードは対戦相手の脅威であり続けました。
J1は自陣からの丁寧なビルドアップがデフォルト化しつつあり、FC東京にとって相性のいい相手が多かったことも首位快走の要因の1つだったかもしれません。今季はさらにビルドアップへ傾くチームが増えているので、FC東京にとって都合がいい状況に変わりはない、むしろより戦いやすくなっているといえるでしょう。
「降格なし」で起こる変化と有利になるチームとは?
しかし、FC東京は昨季終盤に失速して横浜F・マリノスにゴール寸前で追い抜かれてしまいました。
堅守速攻型の弱点はポゼッション型ではなく、同じ堅守速攻型です。
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