西部謙司 フットボール・ラボ

【特別コラム】目指すべきモデルがあるチームの強さを証明した横浜F・マリノスとヴィッセル神戸。ゼロックスで見えた新シーズンの潮流とは?

横浜F・マリノスとヴィッセル神戸が激突したゼロックス・スーパーカップ。両チーム仕上がり途上とはいえ、白熱した試合からは今シーズンの傾向と強いチームの未来像がおぼろげながら見えてきた。詳細にレポートする。

「ジャパンズ・ウェイ」とか言い出すとなぜかロクなことにはならない不思議

リーグチャンピオンと天皇杯ウィナーによるゼロックス・スーパーカップは、ヴィッセル神戸がグダグダなPK戦の末に勝利しました。まー、あそこまで入らないのも珍しいですね。意地でも上隅に決めようとして外している感じ。上隅はきっちり収めればセーブされないので安全なコースですが、外す率も高いですからね。

90分間は3-3、さすがにこの2チームはチャンスメークの力があります。ただ、ちょっと気になったのは横浜F・マリノスの3失点のうち2つはミスがらみということ。事故的な失点とはいえ、いずれも自損事故。

失点にはなりませんでしたが、21分にもチアゴ・マルチンスが自陣ペナルティーアークで奪われてアンドレス・イニエスタのシュートまで持っていかれた場面がありました。直後のCKからドウグラスがゴールしますがノーゴール判定。40分、チアゴからGK朴一圭へのパスをカットされて古橋享梧がゴール。3点目は伊藤槙人から扇原貴宏へのパスがカットされたところから山口蛍が決めています。

神戸、横浜FMとも、キャンプではハイプレスに力を入れていたと聞きます。

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