西部謙司 フットボール・ラボ

【取材レポート】3時間半、ぶっ続けで行われた白熱の実技指導を取材して見えた風間八宏の指導でプロもサッカーが上手くなる本当の理由

風間さんの指導はなぜプロですら上手くなるのか? その秘密を探るべく、先日行われた一般向け講習会『風間塾』を取材してきました。3時間半、ほぼぶっ続けで行われた実技指導を見学して見えてきた風間理論の神髄をレポートします。

いつの間にか風間ワールドにのめりこむプロではない受講生たち

1月11日に東京タワーメディアセンターで開催された講習会、「風間塾」の様子を見てきました。風間八宏さんによる、主に指導者向けに行われた講習会のようですが、受講者は年齢もプレー経験もバラバラな感じ。最初は「これ大丈夫かいな」とちょっと思いましたが、皆さんいつのまにか“風間ワールド”にのめり込んでいました。

風間さんの指導が素晴らしいのは、サッカーが上手くなる道筋が見えるところでしょう。上手くプレーするためのポイントが非常に明確です。また、そのポイントを意識することでサッカーへの見方も変わってきます。それがまた面白いわけです。目から鱗という感じですね。なので、練習が楽しい。ボールをピタッと止めるだけでも、意外と快感があるものです。サッカーが本質的に持っている快感を得られるのは、風間方式の隠し味なのではないでしょうか。

もっと練習したくなる。練習すると上手くなる。このサイクルを作れるだけでも凄い指導力だと思いました――。

「ボールを扱う」

2人1組でボールを蹴って止める、お馴染みの練習からスタートしました。これ、名古屋グランパスでもやっていたのを見たことがあります。

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