西部謙司 フットボール・ラボ

前半戦とは別の顔。驚異の進化をとげた横浜F・マリノスの攻守の最終形態とは? FC東京に優勝の目はないのか?【最終決戦を読む】

J1もいよいよあと1試合。激しい攻防をへて、横浜F・マリノスとFC東京の一騎打ちとなった優勝争いとサガン鳥栖、清水エスパルス、湘南ベルマーレの3チームに絞られたと言える残留争いの行方を2回に分けてうらないます。

FC東京が今季唯一4得点した試合はホームの横浜FM戦。最終決戦もFC東京が望む流れになりそうだが…

残りは最終節を残すのみ。横浜FMは4-1で川崎を撃破し、優勝へあと一歩というか半歩となりました。ホームの最終戦はFC東京との直接対決ですが、4点差以上で負けないかぎり優勝です。

FC東京が今季4ゴールした試合は1つしかありません。1試合平均の得点は1.4ですから、それだけだと横浜FMの優勝はほぼ決まったといって差し支えないぐらいです。ただ、唯一の4得点の相手が横浜FMなんですね(第17節4-2)。

わりと横浜FMにボールを持たせながらカウンターで次々に加点という試合だったと思います。点をとらなければいけない試合で守備から入るのは難しいでしょうから、第17節の再現ができるのかという気もしますが、逆に横浜FMが守備的な試合をするとも思えません。そうなるとFC東京は4点とった試合と同じような流れを作ることも可能でしょう。

 今季の前半戦と後半戦で別の顔を見せたマリノスの最終形態とは?

FC東京のここ2試合は先行されながら同点に追いつく試合でした。引いた相手から点をとるのはあまり得意ではないのですが、クロスボールを中心に迫力のある攻め込みを繰り返していました。何としても得点しなければならない状況を2試合続けているので、その点では横浜FM戦の予行練習にはなったかもしれません。

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