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無料記事[Fリーグ2016/2017第9節]シュライカー大阪・木暮賢一郎監督「 限りなくパーフェクトに近いくらい、トレーニングでやったことを体現してくれたかなと思います」(2016/8/11)

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第9節
シュライカー大阪 5-3 ペスカドーラ町田
2016年8月10日(水) 大阪市中央体育館 観客数:1,864人
[得点経過]
1-0 00分22秒 大阪 12 小曽戸允哉
2-0 07分58秒 大阪 11 チアゴ
2-1 11分16秒 町田 3 森谷優太
3-1 13分19秒 大阪 11 チアゴ
3-2 16分54秒 町田 9 横江怜
4-2 19分17秒 大阪 10 ヴィニシウス ※第2PK
4-3 39分23秒 町田 7 金山友紀
5-3 39分51秒 大阪 11 チアゴ

 

5位のシュライカー大阪と4連勝中で2位のペスカドーラ町田の試合。
ともに優勝候補の中での勝負となり、木暮監督も今節の試合をビッグマッチと呼んだ。
シュライカー大阪は開幕・第2節と2連勝をした後に府中アスレティックFCと引き分けをする。
その後、ここ4試合では2勝2敗となっていた。今節の勝利で2連勝となり、勝ち点を積み上げる。
今節でのゲームは非常に手応えを感じたようである。
前節でフウガドールすみだが黒星を喫し、今節は4連勝中のペスカドーラ町田の連勝ストップとリーグはしれつさを増すばかり。
第7節は来年の1月5日と1試合少ないシュライカー大阪は今後首位を奪還する候補の1チームになりそうである。
シュライカー大阪がオフェンスのポテンシャルを発揮し、ディフェンスのところでもコンスタントにうまく対策・トレーニングを体現していくとなると相手チームにとっては脅威となる。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

以下は木暮賢一郎監督の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

木暮賢一郎監督
「本当にこのゲームの重要性というところ、対戦相手もそうですし、ホームであることもそうですけど、クラブの事務局を含めて、多くのお客さんに観に来ていただけるように、そういう話し合いをしていることも僕は見ています。もちろん満員ではないですが、僕は3年目で大阪中央体育館というすばらしい体育館の中で、本当に一番ホームの雰囲気を感じたゲームでしたので、本当に今日の勝利はもちろん選手が一番頑張ったというのは間違いないですが、クラブの現場のスタッフだけではなくて、事務方のスタッフであったり、サポートしてくれている現場での方たちであったり、もちろん足を運んでいただいて大きな声援を送ってくれたサポーターであったり、ファンの方であったり、子どもたちであったり、本当にシュライカーファミリー全員での勝利なのかなと。それが自分としては一番うれしく感じています」

 

以下は質疑応答となる。

Pivo!:木暮監督はスカウティング能力が高く、それを表現できるクオリティー高い選手たちがいるシュライカー大阪ですが、今節のスカウティングの手応えとしては?

木暮:ディフェンス面において、非常にスカウティングし、相手との噛み合わせを考えました。オフェンス面は特に対策はしていません。ディフェンスにおいて、対策したものをしっかりとしてくれました。ただ、失点してしまいましたし。パーフェクトではないですが、限りなくパーフェクトに近いくらい、トレーニングでやったことを体現してくれたかなと思います。

Q:ディフェンス面とのことですが、話せる範囲でもう少し具体的に教えてください。普段と変えたところはあったのですか?

木暮:ディフェンスのラインの高さといいますか、町田は4ゼロというか、ピヴォを置かない時間帯でスピードのある選手が裏を取って来たり、ワンツーで突破するというスタイルなので、スピードや狙い目を消すということでディフェンスのラインをそういう時間帯は下げました。特徴としてはスピードがあってリズムをすごくつくって、速いコンビネーションがあると思いますが、パンチ力というところでの、1対1の強さであったり、外からのシュートが強い選手とか、高い位置でピヴォでキープする選手がいない時間帯があるので、その時間の戦い方と、逆に1対1が強かったり、ピヴォの選手だったり、シュートであったり、個人で仕掛けていくような選手がいる時間帯での戦い方と大きく分けると、その2つでの戦い方を分けました。

Pivo!:噛み合わせを考えての起用も多く、それが勝敗にも大きく作用したということですか?

木暮:相手がどういうメンバーがいるときにどういうディフェンスをしてだったり、誰を使ってだとか、選手同士の組み合わせだったり考えました。シュライカー大阪は昨年も結果で示しているようにオフェンスは心配はしていないですし、持っているポテンシャルをしっかりとフィニッシュのところで力を発揮してくれれば、いくつか点は獲れるという計算はあります。獲れないときに非常に苦しいゲームになっている印象はありますけども、そこは自信は持っています。そういう意味でディフェンス面で我慢できるかとか、ディフェンス面でどのようにリズムをつくっていくかというところがあります。そういうときに前からプレッシャーをかけるのが適している選手であるのか、ハーフまで引いて守れる選手であったり、ピヴォの選手に強く行ける選手であったりとか、そういう選手個々のキャラクターで自分たちがいい時間帯をつくるときの組み合わせと相手のよさを消すというバランスを見ながら、あとは時間帯、ゲームの流れ、得点差を見ながら使い分けてはいますけど、いつも当たっているといいのですけど、うまくいかない日もあると思います。今日に関しては比較的そういったものがうまくいった印象はあります。

Pivo!:ケガ人であったり、コンディションがあまりよくない選手がいる中でメンバー選出、マネジメントなどで苦労されたのではないですか?

木暮:これまでにセットで分けたゲームもありますし、今日のようにセットを使わずにという日もあって、それはどちらがいい悪い、僕がどちらが好きというよりも、選手のコンディションであったり、おっしゃったようにケガ人の問題であったりというところも含めてバランスよく使い分ければいいかなとは思っています。今日に関してはセットで替えていないので、そういう意味で出場時間のバラつきというのはあります。それはゲームの中でたくさん出ている選手、出場時間が少ない選手がいますけども、メンバー争いをしている中でメンバー外になる選手も当然いますから、それは1つのグループとしてコミュニケーション絶やさずにいつでも準備をしてほしいなあとか、課題であったりとかはコミュニケーションを取ります。もちろん人間なのでね。悔しい日とか、納得いかない日もあるとは思いますけど、極力、全員が掲げている目標に向かって可能な限り、ひとつになる。ただ、悔しい思いがないと選手は伸びないというのもありますから、自分の持っている経験とかパーソナリティーを含めてコミュニケーションを取っていくことは意識しています。

Q:パワープレイ返しも含めてハットトリックをしたチアゴ選手に関してですが、強いフィジカルを生かして相手からボールを奪って、得点につなげる場面もあったと思います。現時点でクラブでどのような存在になっていますか?

木暮:日本に来る前に他の国での経験もありますし、彼の性格含めて適応は早いと思いますし、ヴィニシウス選手とアルトゥ―ル選手という同国の選手、外国人選手の先輩もいますし、コミュニケーションや情報を入れる一方で、彼のキャラクターで日本人選手ともコミュニケーションだったり、取り組む姿勢に関しては満足しています。プレイのポテンシャルというところでいくと、まず1巡目はビデオで観せてはいても、当然初顔合わせの選手が相手に多いわけですから、そういう意味で、情報として知っている。知らないよりはピッチの中で対戦しているというのはどうしてもアドバンテージにはなると思うので、そういう意味では対峙した選手が右利きなのか左利きなのか、シュートは強いのか、どういうプレイをするかというのは日本人であったり、長くプレイしている選手は顔を見ただけで、名前を見ただけでは分かると思います。彼はそこのアドバンテージはないので、そういう意味で、うまくいかないゲームもあったりはしたと思いますが、基本的には彼のポテンシャルやスタイルは日本にマッチすると思って呼んでいます。そういう意味で少しずつ慣れてきて、今日のようにビッグマッチといいますか、非常に重要なゲームでやはり点を獲るのは彼にとっても自信になると思いますし、サポーターであったり、チームの心をつかむ。チームメイトの信頼を得るという意味もありました。当然、中にいるグループとしては毎日練習もしていますし、コミュニケーションも取っているので当然信頼関係はできていますけども、どの選手問わず、ピッチの上で結果を出すことが一番自信をつかんだり、モチベ―ションが上がったりということになるので、今日3点獲ったのはチームにとっては喜ばしいことだと思いますし、また、それが他の選手との競争意識とかそういうものにつながっていくと思いますので非常にそういう意味では彼にとってもチームにとっても非常に自信を持てるゲームの結果になったかなと思います。

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