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【J2第11節時点】現状の勝点差は最終盤に担保されない?!│前半戦~中盤戦に巻き返しの有りそうな3チーム

2024年の明治安田J2リーグは週末の試合を終えて11試合を消化しました。今季からは38試合のシーズンとなるため、今週末に開催される第12節を終えれば、全体の3分の1を終える…前半戦を終えると見ていいでしょう。再来週のGWからは中盤戦の突入です。
そこで今回は、前半戦終了間近のJ2リーグの状況を確認するとともに、データ面から考えて中盤戦(第13節~第24節※今年は、暑熱対策に加えてパリ五輪も行われるため、中盤戦最終節の第24節から終盤戦突入の第25節の間は3週間の中断期間となります…その中断があるからこそ、より第25節以降の終盤戦ムード感も強まりますね)に巻き返してきそうなチームに関しても読者限定部分でお伝えしていきたいと思います。

●平均勝点2.00を超える3チーム

優勝・自動昇格ラインは平均勝点が2.00のペースを超えているチームが該当範囲となるため、今季で言えば、4位以下に対して既に勝点4差を離している1位清水エスパルス(25Pt・19得点13失点)、2位V・ファーレン長崎(24Pt・23得点10失点)、3位ファジアーノ岡山(22Pt・14得点7失点)の3チームが現時点において該当します。
昨季の11節段階ではFC町田ゼルビアが23Pt・16得点5失点、大分トリニータが22Pt・15得点12失点でした。得失点差が唯一二桁のプラス収支に突入していた町田は、最終盤までペースが落ちることなく逃げ切り、今季はJ1で首位争いを演じています。
一見すれば、序盤から勝点を積み上げればプレーオフは安泰に見られる順位帯ですが、昨季11節時点のTOP6は町田、大分以下、長崎、甲府。東京V、藤枝と最終のTOP6(町田・磐田・東京V・清水・山形・千葉)とはだいぶ様変わりしています。変化発生の理由としては、清水や山形が勝点を積み上げられなかった序盤で監督交代を行い、そこからの猛進で順位を上げ続けたことや、藤枝に代表されるエース・キーマンのJ1個人昇格があるでしょう。
現在J1を狙える順位であり、クラブの経営規模が現J1級に近いチームの選手が夏に個人昇格を果たす可能性は、過去の状況から薄いと見ていいと思われます。しかし、そうでない場合は狙われる可能性は否定できません。
いずれにせよ、清水、長崎、岡山の3チームが現在のペースを守りきれるかどうかは注目でしょう。

●1差で続く分厚い中間層と調子の上がらない下位3チーム

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