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 【東京ヴェルディvs京都サンガコラム】東京Vが目標に近づいた日

FW染野唯月選手の後半2得点で東京ヴェルディは2点差を土壇場で追いつき、京都サンガ相手の金J戦の2-2の引き分けで終えました。
ここまでの4試合で得点を決めていたチームの中で、2得点ずつを上げるWG山田楓喜選手、FW木村勇大選手が契約上出場できない試合。FW染野唯月選手の相方にはFW山田剛綺選手、サイドハーフには右にMF松橋優安選手が初スタメン、左には京都RSB福田心之助選手のスプリント合戦対策でSB翁長聖選手を配置し、守備的なMFとCBにはいつもと同様にMF森田晃樹選手、MF見木友哉選手、CB谷口栄斗選手、CB林尚輝選手。左サイドバックはSB深澤大輝選手、右サイドにはSB宮原和也選手、GKにはマテウス選手のスターティングラインナップです。

●東京Vvs京都、試合の流れ

試合は、序盤から京都ペースで進み、京都FW豊川雄太選手が前半早々にロングボールの流れから抜け出してネットを揺らすも、オフサイド。京都が序盤から押し込む時間が続き、前半22分に京都DF宮本優太選手のロングボールに反応してペナルティエリア前、胸でキャッチすると、そのままミドルショットを放ち、バーに当てながらスーパゴールを記録。その4分後の26分には、京都FW原大智選手が京都MF松田天馬選手のスルーパスに反応してスラローム型のランニングでヴェルディ守備陣の中に入り込みながら、地を這うショットで追加点をあげ、点差を広げます。
後半、ヴェルディはMF齋藤功佑選手、MF稲見哲行選手を投入(翁長聖選手、山田剛綺選手がOUT)し、見木友哉選手を2トップの一角、松橋優安選手を左サイドにスライドさせ、斎藤選手が右サイド、稲見選手が守備的なMFの位置に入ります。後半の最初の最初は前半同様京都の流れが続いたものの、それも一時の話で、交代策から徐々にヴェルディがペースを握り始めます。決定打は後半16分、京都FW豊川雄太選手が負傷でベンチに下がり(FW宮吉拓実選手がIN)、ヴェルディは同じタイミングで深澤大輝選手をベンチに下げて(松橋優安選手をまさかの左サイドバックにスライド)FW山見大登選手を投入すると、山見選手のドリブルで京都側の脅威の一つだったSB福田心之助選手の果敢な上がりを抑制。MF齋藤功佑選手が内側に入り込むことで、前半活性化されていた京都の左サイド組の勢いを削ぎました。さらに中盤の守備的なアクションをMF稲見哲行選手が一手に引き受けることで、MF森田晃樹選手をやや前方に押し出すことにも成功。ここで後半31分、MF松橋優安選手をMF綱島悠斗選手に代えたことで東京ヴェルディは流れを完全に獲得します。MF稲見哲行選手を左サイドバック、MF見木友哉選手を守備的MFに戻し、2トップの一角へ高身長の綱島選手を投入。城福浩監督が前節新潟戦で何かを掴み、レギュラー2名不在となった一戦の0-2から、投入した4選手がここから大活躍を見せます。
後半34分、果敢なドリブルから抜け出したMF山見大登選手がエリア内で倒されてPKをゲット、U23日本代表帰りのFW染野唯月選手が決めて1点差。続いて後半アディショナルタイム(後半48分)、左サイドから対角の位置にMF稲見哲行選手がロングボールを放つと、京都守備陣複数とMF綱島悠斗選手が競り合って勝利し、MF齋藤功佑選手が拾ってスルーパス…これにFW染野唯月選手が反応して同点!互いに3点目こそ生まれずも、東京ヴェルディは良い流れを獲得して連戦の初戦に勝点1を獲得しました。

●勝てなかったと見るのではなく、できた部分に目を向けたい

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