ノーミルク佐藤フットボールゼミ

【PPDA/データ分析回】2024J1リーグ王者のスタイル予測~極端な二極化~

前回は東京ヴェルディの開幕予想分析を行いました。
今後ベガルタ仙台編・大分トリニータ編もアップしていく予定ではありますが…
やっぱり僕は「データマン」なのでデータから考察していく回も定期的に公開していきます。
※とはいえ、一つのデータだけで断言するのは危険です。
※あくまで、一つの目安・参考資料としてお考えください。
※アジアカップの森保ジャパンで見えた、メディアに上がらないデータ話なんかも…

と、いうことで本日のテーマ!
テーマは神戸の二連覇はあり得るのか、止めるならばどのチームになるのかです。

早速参りましょう。

◎ヴィッセル神戸の二連覇はありえるのか

※J2編・J3編も別途アップ予定です

近年のJ1は…
2017 川崎フロンターレ
2018 川崎フロンターレ
2019 横浜F・マリノス
2020 川崎フロンターレ
2021 川崎フロンターレ
2022 横浜F・マリノス
2023 ヴィッセル神戸

と6年間の川崎&マリノス体制が続いた後、神戸がようやくその牙城を崩したシーズンとなりました。
時代をアップデートしたチームとなったため、新たにセットされる関心事は…

①神戸連覇の可能性
②川崎・マリノスの王朝復権可能性
③3チーム以外の優勝可能性はどれほどか

になってきそうです。
ここまででは先日ミルアカで取り上げた動画回と同種の話になってしまうため、別角度に舵を切ってまいりましょう。頭の片隅に覚えておいていただきたいデータの概念があります。

◎PPDAという概念

プレッシングの強度を表す「PPDA」という指標があります。
※聞いたことがある方、相当なサッカー通ですね!
このPPDAとは「Pass Per Defensive Action」の略語であり、守備アクションあたりのパス数を示します。チームが1回の守備フェーズでボールを取り戻すまでに相手チームに何本のパスを繋ぐことを許したかを示すものとなります。
奪うまでに2回パスを許したケースと、10回許したケースであれば、自分たちが奪うまでに手数をかけないほうがいいわけですから、基本的に数値が低いと、プレッシングの強度(少なくともプレスへの意識)が高いということになります。

今回は主に、このPPDAを用いて話を進めていきます。

◎5人交代制以降J1優勝チームのPPDA

2020 川崎フロンターレ PPDA11.31 リーグ4位

2021 川崎フロンターレ PPDA10.24 リーグ4位

2022 横浜F・マリノス PPDA7.94 リーグ2位

2023 ヴィッセル神戸 PPDA8.65 リーグ3位タイ

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