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無料記事[Fリーグ2016/2017プレーオフ1st Round]府中アスレティックFC・谷本俊介監督「今日味わった悔しさを明日払拭できるというのを喜び・幸せに感じて、明日のゲームに切り替えます」(2017/2/25)

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 プレーオフ1st Round
名古屋オーシャンズ 2-2 府中アスレティックFC
2017年2月24日(金) 墨田区総合体育館 観客数:1,185人
[得点経過]
0-1 05分33秒 府中 13 渡邉知晃
1-1 14分59秒 名古屋 14 安藤良平
1-2 25分08秒 府中 5 皆本晃
2-2 32分25秒 名古屋 5 星龍太

 

 

 


先制点は府中アスレティックFC (以下府中)。セットプレーから完山のキックに渡邉が合わせる。

 


先制点を決め、ゲームを優勢に運んでいた府中であったが、名古屋オーシャンズ(以下名古屋)の安藤に同点弾を決められ、前半を1-1で折り返す。しかし、後半に入っても最初にゴールを決めたのは府中。小山、岡山とつないでフィニッシュは皆本が決めて、2-1と再び勝ち越しに成功した。

 

プレーオフ1st Round 第1試合はリーグ2位の名古屋とリーグ5位の府中との試合。
レギュレーション上、府中は引き分けではなく、名古屋に勝つ必要があったが、谷本監督は名古屋戦に向けて強い気持ち・意思・決意を持って臨んでいた。
名古屋を倒すことが自分たちが「正しいと証明する絶好のチャンス」であった。
[山下コラム]アスレの底力(2017/2/21)よりhttps://www5.targma.jp/pivoplus/2017/02/21/post33176/
今シーズン府中は名古屋に対して、1勝1分1敗と全くの5分。そして、ここ2・3年の対戦成績や直近の名古屋との対戦に昨シーズンのプレーオフの経験もあいまって名古屋を倒す準備は整っていた。その中での敗退。
ゲームでは負けてはいないものの、プレーオフのルール上、次のRoundに進めないということは、すなわち負けを意味した。
言葉にならない気持ちをコントロールし、谷本監督は「プレーオフに来れたからこそ明日のゲームがさっそくできますので今日味わった悔しさを明日払拭できるというのを喜び・幸せに感じて、また明日のゲームに切り替えて臨みたいと思います」と4/5位決定戦の意義を整理した。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

以下は、谷本俊介監監督皆本晃選手の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

谷本俊介監監督
「お疲れ様でした。自分たちはここでファイナルへの・優勝への道が途絶えてしまい非常に残念です。
ただ、今日の試合に関しては決して下を向くような内容ではなかったと思いますし、実際に試合自体は負けていないので、それだけに受け入れるのは難しい部分はあるのですが、唯一、反省すべき点はどこかというとリーグ戦で上の順位をつかめてなかったところでないかなと思います。我々が2位だったら勝ち上がっているそういったゲームだったと思いますので。
1発勝負でも勝たなければならなかったですし、どんなハンデを背負っていてもそのための準備はしてきましたし、そこに至るだけの可能性というのは試合の中で選手は証明してくれたと思いますのであとほんのわずかなところ、足りない部分が、もしかしたら5位以上の4位・3位・2位・1位を取れなかった要因かもしれません。ただ、我々はフットサルを続けている限り、続きますし、まだ今シーズン終わっていませんし、全日本選手権もありますし、プレーオフに来れたからこそ明日のゲームがさっそくできますので今日味わった悔しさを明日払拭できるというのを喜び・幸せに感じて、また明日のゲームに切り替えて臨みたいと思います。次に進む名古屋オーシャンズさんには是非、僕らを倒して勝ち上がって行くので、勝ち上がってもらいたいなと。真の王者を大阪さんと決めてほしいなと思います。最後に、平日にも関わらず、メディアのみなさんもそうですし、ファン・サポーター・多くの観客の方々が詰めかけてくださったその雰囲気ができたことを喜びに感じています。これを通常のレギュラーシーズンでもこういう雰囲気をつくっていけるように。僕らとしてはピッチ上で少しでもいいプレーができるように頑張っていくだけだと思いますのでそういった形でもっともっとリーグ戦を盛り上げていけれればと思います」

 

皆本晃選手

「本日はお客さんも記者の方もたくさん集まっていただいてありがとうございました。フットサルファンもそうですし、フットサルを知らない方もたくさん来てくれた中で、すばらしいゲームができたのではないかなと思います。ただ、僕たちは残念ながら、すばらしいゲームをしにここに来たわけではないので勝つことだけを考えてプレーしました。そういう意味ではやっぱり、レギュレーションの関係で上がれないというのは負けと同じだと思いますので、これはやっぱり今の自分たちの実力だとしっかり受け入れて、また前に進んで行きたいと思います。監督もいったように、フットサル人生が続いていく限り立ち上がらないといけないと思います。今の現時点での実力はこれだったかもしれませんが、ここで終わりではないと思っているので今シーズンに関してはプレーオフで終わってしまった。4位か5位と決まってしまいましたが、これからまだまだ立ち上がっていくべきだと思いますし、必ず立ち上がりたいし、これがあったから優勝できたよねといってもらえるようにしていきたいと思います。またこれからこの後も明日も来週もファイナルとすばらしいゲームは続きますので、是非みなさん引き続きご協力お願いします」

 

Q:岡山選手がいつもよりも長く起用していました。起用の理由と評価を教えてください。

谷本:今日のゲームは勝ちにいかないといけないので、相手よりも点をたくさん獲るためには攻撃の部分でという意識になりますが、名古屋さんはあれだけのタレントがいるので守備の枚数を増やして、そういったいい守備から攻撃を組み立てるという意味で、彼がこのところ調子を上げて来ているので起用した理由はそういった部分になります。また、彼は無駄なようで、チームにとっては有効的な動きをしてくれます。ゴール前に、人が入って行けないところに入っていって、そこでセグンドゴールというか。ゴール前での詰め。派手なドリブルというのもタレントなんですけど、泥臭く有効的な動きをしてくれる意味でも十分生きるだろうと思いました。事実、2点目の得点は彼が絡んでからの得点であったと思いますのでそういった部分も評価して彼を起用しました。

Q:パワープレーは柴田選手をはじめゴレイロに置きました。パワープレーの前にタイムアウトを取りましたが、狙いについて。

 

谷本:1つはポジショニングを変えさせるということと積極的に奥にボールを入れること。この2点を伝えました。なかなかフィニッシュまでいける場面をつくれていなかったので、そこで少し動きを入れる。嫌なところにボールを入れていくという指示をして、その後にチャンスはいくつかうまくつくれていたので、あとはうまく決めるところでした。失敗に終わりましたが狙いどおりの動きはしてくれたかなと思います。柴田から宮田に替えましたが、柴田が悪いわけではなく、タイムアウトを取っていたので、作戦を変えるためには人を変えるしかなかったです。効果的には働いたと思います。

Pivo!:ゲームとしては府中は入りがよく、また、5位という追いかける立場としても府中はやや優勢のように思えましたが、ゲームとしては勝ち切れなかったです。その要因を分析すると?

谷本:今冷静にどこがどうと振り返るのは難しいですが、自分たちは当然相手よりもたくさん点を獲らないといけない部分で試合のプランとしては前半0-0、同点で終わる。もしくは、1点差負けでも構わない。それは(リーグ終盤で名古屋に)2点差の試合をひっくり返している経験があったのでそういったことを話してきました。後半はうまくリードを奪えたのですけど、3点目が取れなかった。2-2になってからも、2、3本チャンスがありましたが、そこを決めきれなかった部分が勝ち越せなかった要因かなと思っています。

皆本:僕も同じように点が獲れなかったこと。最後の精度の問題かなと思います。名古屋オーシャンズのプレスに対する僕たちのプレス回避であったり、パス回しはすごく機能していたのではないかなと思っています。長い距離走ったり、それで相手が迷ったところを飛ばしたりというふうに攻撃面では相手の弱点をスカウティングどおり突けていたのではないかなと思います。チャンスもつくれてましたし、チャンスの数も若干ですけど、うちのほうが多かったように感じています。ただ、フットサルは最後フィニッシュがゲームを分けるのが鉄則だと思うのでそこでのタレントであったり、人数をかける部分であったりというところが1番の醍醐味だし、結果を分けたなと思います。

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