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シュライカー大阪・森秀太「木暮監督は寝る間も惜しんでビデオ編集をしてくれている」(2014/12/10)

imageシュライカー大阪で水を得た魚のごとく活躍している森秀太(写真左)。右はチームの先輩として2007年のFリーグ開設時からクラブとプロ契約を結んでいる村上哲哉。

 

木暮監督との“蜜月時代”

24歳の若者に“遅咲き”といったら語弊があるだろうか。フットサル界に新しい流れが生まれるはずだった2008年からの6年間は彼にとってあまりに長い期間だった。森秀太。名古屋オーシャンズから今季、シュライカー大阪に移籍した162cmと小柄なアラだ。2008年の全国高校サッカー選手権で準々決勝まで進んだ熊本県立大津高校のディフェンダーとして大活躍。大会後に名古屋に入団した彼は“高校サッカーからプロフットサル選手へ”として一躍、時の人となった。プロとして成功すれば、高校サッカーからフットサルへという道を、あとに続く高校生に示すはずだった。しかし、森のその後は必ずしも順調とはいえなかった。ところが、出場機会を求めて5年間いた名古屋を離れ今季初めに大阪に移籍すると、名古屋時代の大先輩である木暮賢一郎監督のもとで、これまでになく輝きを放っている。その森が、もう1か月前になるが、都内でフットサルクリニックを開いた。第18節のすみだ戦で関東遠征し、その翌日、先輩の村上とチームスポンサーである「銀座deフットサル」の基幹店でボールを介して一般人と触れあったのだ。大阪の選手になかなか取材する機会がない僕は喜び勇んでインタビューに出かけた。そのときの彼は、監督と選手の“蜜月”関係を楽しそうに語るのだった。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

前プレも引く戦い方もこなす柔軟性

Pivo! 昨日のゲームは監督のスカウティングが勝利を呼び込んだといっていたが。

 そうですね。監督はいつもいつも、寝る間も惜しんでビデオ編集とかしてくれてるんで。試合が終わったあとも自分のオフを潰してその次の練習のミーティングの内容を練ったりとか。ミーティングをして、練習からそのミーティングしたことを落とし込んでいって、みんなで。みんなの意思疎通というか、ベクトルが、試合に出てない選手も含めて、ほんと、同じ方向を向いてるので。はい。そういった部分からすばらしい雰囲気をつくれてると思います。苦労してやってくれている、そういうスカウティングが多分、試合で表現できたんじゃないかなと思います。

Pivo! いつものシュライカーだったら、相手ハーフにフィールドプレーヤ-4人全員が入ってプレッシャーをかけ相手の自由を奪うディフェンスから攻撃に切り替えるというのが基本的な戦術だ。ところがそのすみだ戦、取材に行けなかったのだが、違う戦い方を選択したと聞いている。

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