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[Fリーグ観客動員数1位]エスポラーダ北海道・小野寺隆彦監督「地道な営業活動と室田祐希のヒールリフトの成果かな(笑)」(2014/12/9)

image「Fリーグ1位の観客動員数」に強い自負をにじませつつ、その秘訣を率直に語る小野寺隆彦監督。23節の町田市総合体育館で観戦に訪れたミゲル ロドリゴ日本代表監督親子と。

 

2位名古屋に359人差でトップ

当サイトに好評連載中の「Fリーグ・府中アスレ監督 谷本俊介の勇猛精進」の4回目で、谷本監督自身がFリーグ第22節終了時の各チームのホームゲーム1試合平均観客数を集計してくれた。全体の数字はコラムを見ていただくとして、1位はダントツでエスポラーダ北海道。7試合で平均1,749人を集客している。この数字と1位という順位はリーグ終了まで変わらないだろう。関東圏を中心にFリーグの取材に関わっている中でボクが知る観客数は、1,000人からよくて1,200人というところだけに、この数字がいかに大きなものであるかを実感として受け止めている。なお北海道の数字は、2位名古屋オーシャンズ(1,236人)に359人、3位町田(1,236人)に513人の差をつけている。どうしたらこれだけの観客を動員することができるのか。監督にしてセネラルマネージャー的立場でチーム統括も担っている“デラさん”こと小野寺隆彦監督に23節の町田戦後に話を聞いた。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

小学校、企業に飛び込み営業

Pivo! これが、22節までの各チームの平均観客動員数。抜けてますよね、北海道が。

小野寺 ダントツです。

Pivo! これは、どこに理由があるのか。

小野寺 あの、もちろん、地元のサッカー協会、フットサル連盟としっかりつながって、動員ができているということもひとつそうですし、うちの営業マンたちが、小学校にお邪魔をして“ぜひ、フットサルというものを生で見てみませんか?”という、飛び込みみたいな営業ですけど、しっかりやらせてますし、企業さんにも、体育館周辺の所にお邪魔をして“一度見てみませんか?”という声がけをして、フットサルが楽しいと(感じてもらう)。まぁ、1回目はもちろん招待して、そして是非次は、おもしろかったら(チケット)買ってくださいという営業をさせてはいるんですけど。確実にそれが結果に現れているんじゃないかと思ってます。

Pivo! 地味な活動だが、それがこういう成果を生んでいるのか。

小野寺 そうですね。はい。今、この(ITの)時代に、うちの営業マンは、地図を、コピーをつなげ合わせて、体育館から近い小学校がどれくらいあるのかとか。もう、ホントに、今、パソコンで見れば済む話ですけど、しっかり行った所にチェックをしながらとか、枚数どうだとか。それからうちの広報も含めて、こういうときの、こういう営業をしたときのパーセンテージはどれくらい上がるだろうと予想を立てたり。しっかりそれが分かるように、券面をしっかり作ってあったりとか。地道なところで、ホント、地道な活動は、ここは怠らず、やってるつもりなんで。

Pivo! それをエスポラーダ北海道のスタッフの方々が何名くらいでやっているのか。

小野寺 3人とか(笑)。私も含めた、ホントに3、4人ですね。

Pivo! 監督もやるのか!?

小野寺 やります。学校にお邪魔してごあいさつをしたりとか。興味を持ってくださって、たくさん送り込んでくれたところにはごあいさつに行ったりもしますし。やっぱり仕事ですからね、僕らにとっても大事な仕事ですし。見てもらうことが何より一番うれしいことなんで。

情熱に尽きるんじゃないか

Pivo! 観客動員のために、各チーム少なからずそういう営業活動をやってると思うが、この結果の違いはどこに要因があると思うか。

小野寺 いや、もう、ホント、情熱に尽きるんじゃないかなって思ってます。

Pivo! 情熱ですか。

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