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[PUMA CUP 2015 都大会準々決勝]フトゥーロ・上村信之介「リカルジーニョのフェイクとか、スゲーじゃないですか。そこを勉強してます」(2014/11/25)

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0-0のまま、タイムアップまで残り1分4秒のところで、フトゥーロの上村が勝負に出た。距離を詰めてくるゴレイロの目の前でふわりと浮かしたボールが小金井ジュールのゴールに飛んだ。勝負あった!?

 

PUMA CUP 2015 第20回全日本選手権大会東京都決勝大会
フトゥーロ 0-0(PK0-2) 小金井ジュール
2014年11月22日(土)立川市泉市民体育館

 

▼そのすべてが美しい

ピッチに立っているだけで美しい。彼を語るとき、いつも同じフレーズを使っている気がするが、ピヴォに当てたあとフェイクを入れて撃ちにいく姿、相手に激しく寄せていく姿、そのすべてが美しい。上村信之介、39歳。1999年、2000年とファイルフォックスのメンバーとして全日本選手権を制したあと、2001年にフトゥーロを結成、以来13年、一貫してピヴォ当てを追求し続けている。この日、僕はジュールの若きフィクソ、花田孝汰を追って会場へ出かけた。遊びで僕らと同じピッチに立つとその22歳は本気度60%くらいだというのに奇跡としかいいようのない動きとスピードを見せる。ところがこの若者と彼は同じ舞台でマッチアップしている。“この歳ですごい!”なんて失礼なことをいうつもりは毛頭ないし、もし口走っても“何いってんの!?”のひと言で片づけられるに違いない。この日は、ディフェンスから組み立てへとハーフ付近を仕事場に軽やかにプレーしていたが、ゲーム終盤、こう着状態に業を煮やしたか、左サイドから自らシュートに行った。それが冒頭の写真のシーンだ。その彼のお手本が、あのリカルジーニョだという。インタビューはその話から一気に盛り上がった。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▼ゴール前で勝負してない

Pivo! あの鮮やかな浮き球のゴールが決まっていれば、というところだが。

上村 いや、(決めなきゃ)駄目じゃないですか。でも、山下さん、試合見てどうっすか?

Pivo! 感じたのは、両チームともゴール前で決定的な仕事をする選手がいない。

上村 そうっすね、いないっすね。

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