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[Fリーグ第3節]フウガドールすみだ・大黒章太郎「チームがフルメンバーではない今は、最悪引き分けでもいい」(2014/7/9)

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すみだの守護神、大黒。今シーズンは今まで以上に仕事量が増えそうだ。

 

Fリーグ2014/2015 powered by inゼリー 第3節
フウガドールすみだ 2-1 府中アスレティックFC
2014年7月6日(日) 14:30Kickoff 観客数:1,442人

[得点経過]
1-0 30分58秒 すみだ 19 半田徹也
1-1 36分00秒 府中 10 山田 ラファエル ユウゴ
2-1 39分26秒 すみだ 8 太見寿人

 

▼Fリーグ初勝利の立役者

現在のFリーグにおいて、ゴレイロの重要性を心得ていないチームは存在しない。いいチームには必ずいいゴレイロがいて、いいゲームの陰には、必ずゴレイロの貢献がある。2009シーズンにイゴールが大阪に加入し、見る者に絶大なインパクトを与えてMVPを受賞して以来、「ゴレイロが試合の50パーセントを決める」という考え方が定着した。前置きが長くなったが、すみだの守護神、大黒章太郎もまた、試合の勝敗を決定づけられる選手の1人だ。広い守備範囲と的確なポジショニング、そしてビッグセーブで数々の窮地を救い、チームを勝利に導いてきた。

開幕から3試合にわたってフル出場を続ける大黒は、舞台をFリーグに移しても関東リーグ時代と変わらない存在感を放ち、後方からチームを支えている。この試合も、山田 ラファエル ユウゴやロドリゴといったパワーシューターや、ゴール前で決定的な仕事ができる小山剛史、三井健、上福元俊哉などのピヴォをそろえる府中を相手に、45本ものシュートを浴びながらも、パワープレーからのゴール1本に押さえている。紛れもなく、Fリーグ初勝利の立役者の1人だった。

上村信之介や渡辺英朗といったフットサル界の“レジェンド”たちが一時代を築いたフトゥーロに所属し、荒削りだがダイナミックなセービングが持ち味で、足元の技術にも優れる攻撃的な若手ゴレイロだったかつてとはまとっている風格が違う。大黒ももう30歳になり、ベテランの域に入ってきた。経験と技術が昇華され、168センチと小柄な体格を感じさせない威圧感を漂わせている。童顔ゆえに、ついつい若手のころの印象で話を聞いてしまいがちだが、返ってくる言葉は、やはりベテランそのもの。Fリーグで戦うためにどう準備し、いかに戦っていくか。そしてチームのために、自分が何をすべきなのか。大黒の冷静な言動には、信念と決意が感じられた。

まとめ◆本田好伸

 

▼いつも緊張している

Pivo! Fリーグで3試合を戦ってみて、率直にどう感じていますか?

大黒 やっぱり関東リーグや選手権のように、うまくいかないのかなというのは、もともと分かっていたことなんですけど、改めてその難しさを感じています。

Pivo! 個人的にはピッチに立ってみてどうですか?

大黒 僕はそんなに変わらないです。

Pivo! これまでとは違う緊張感や高揚感みたいなものも?

大黒 ここ3試合は、僕自身にはあんまりないですね。味方には少しだけそういう部分が見えていて、年齢的にも僕とかは上のほうなので、うまくコントロールできればと思っています。ですので、これまでと違う、というのはないですね。

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