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[ろう者日本代表合宿レポート]発足2年前に比べて、川元JAPANは確実に成長している!(2014/2/26)

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川元監督の説明を植松コーチが手話通訳。

文・写真◆ろう者日本代表・船越弘幸

ろう者サッカー協会
http://jdfa.jp/

ろう者フットサル委員会
http://deaffutsal.grupo.jp/

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ろう者日本代表のコーチングスタッフ。左から植松コーチ、川元監督、司城ゴレイロコーチ、橋本フィジカルコーチ兼トレーナー。

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橋本コーチは元シュライカー大阪のフィジカルコーチ兼トレーナー。

2月23日(午前の部:9時~11時、午後の部:13時~15時)

「ディフェンス」がストロングポイント

午前の部は、昨晩合流した川元監督のもとでのトレーニングでした。
内容は「ディフェンス」をストロングポイントに掲げたもので、2対1、2対2、3対3を。
1対1で奪うのではなく、1対2で奪う形をつくるポジショニングやアプローチの動きを理解させるトレーニングでもあった。
サイドでボール持った相手に対し、パスコースを切りながら縦突破の選択肢しかない状況をつくり出すべく強く寄せていって、縦突破したところをもう1枚のディフェンスが奪ってカウンターに、といったイメージです。
でも何人かはいわれたことを漠然とこなしてたり、意味を理解してないままプレーしてたり、身体能力の面でついていけなかったり、判断に迷ったり・・・と、なかなかうまくいかない部分も見られた。

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皆で事あるたびに確認しあう作業は当たり前の光景です。

さっき挙げた1対2のイメージはあくまでもセオリーであって、実際ゲームになると相手はテクニシャンだったり、縦突破速い人だったり、ボディコンタクト強い人だったりと状況が変わってきます。
その中で限られたベストの判断ができるか?
これはやっぱり経験の問題かなとも思ったりします。
1対1で奪えるならそれにこしたことはないんだけど、1対1で負けたら数的不利になるし、リスク高いので、連動した組織でしっかり守ろうという狙いがあるし、全員がそのディフェンスの共通意識を持てば誰が誰と組んで出ようが狙いは同じなのでスムーズに組織的なディフェンスができるようになるので、各自がしっかり頭と体に染み付かせていかねばなりません。

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確認し合う作業はベンチでも。

ラストはゴールを前に運んでアイスホッケーと同じピッチ状態を作り出して、ボールをドリブルしたりパスしたりしてゴールの裏を一周してからでないとゴール決めれないという条件付きの紅白戦。
スペースをつくる、スペースを捜す、スペースにドリブルする、スペースにパスする・・・とにかく「スペース」を意識したらいいだけに全体的に頭を使ってのプレーが苦手に感じた。

(残り 2834文字/全文: 3904文字)

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