中国リーグ所属プロフットサルプレーヤー森田達也インタビュー2
上海徐房(シャンハイシューファン/青と白の縦縞)に所属する#13八木健太朗 (1989年生まれ、前所属:バサジィ大分)、#4上野皓平(1988年生まれ、前所属:フトゥーロ)、#5高橋健 (1990年生まれ 、前所属:ファイルフォックス)。
大連元朝(ダーリェンユエンチャオ/オレンジ)に所属する#10石関聖(1986年生まれ、前所属:フトゥーロ)、そして森田 達也。この5人が現在、中国リーグプレーしている。
2009年11月に中国リーグ・上海徐房に練習生として参加した森田達也選手だが、契約が成立した翌年8月にチームから「当時のタクシー運転手並み」のサラリーを得る。しかし、そのサラリーによる生活ぶりは「家にお風呂やトイレがないんです。お風呂も3日に1回。だから体臭がくさい人がいっぱいいるんですよ、中国って」という日本人にはとても耐えられないものだったという。
まとめ◆デジタルピヴォ! 山下
デビュー2年でサラリーは5倍に!
森田 中国ではそれが普通の感覚なんですけど、日本人の感覚じゃ絶対無理ですよね、そういうレベルなんですよ、2,200元というのは。なんで、みんなはチームオーナーが持ってる飲食店があるんですけど、そこで働いて給料をもらってるんです。そことチームからのちょっとした基本給+勝利給で暮らしているわけです。
Pivo! なるほど。少ないけど、それだけは保証して全国リーグのプライドは維持しようという気持ちがあるんだろうね。
森田 あるんでしょうね。
Pivo! 少ないとはいえ、出るわけだからね。
森田 そうですね。給料が低いんですけど、そのせいなのか、観戦は今だに全試合、無料なんですよ。この前もあった日本とかブラジルとかが出る国際マッチはさすがに有料ですけど。
Pivo! ということはリーグは、チームのオーナー会社と、リーグを支えている中国サッカー協会とフットサル連盟が集めるスポンサーフィーでまかなっているわけね。
森田 そうですね。中国サッカー協会とか地域のサッカー協会が活動費を出してますね。スポンサー関係では最初の頃にアンブロが日本円で1,000万円、出してたと聞いてます。でも、結局メリットがぜんぜんないということで2、3年で撤退したようです。
Pivo! 2010年にデビューして丸2年が経過したけど、キミのサラリーはどのくらい上がった?
森田 上海よりも条件のいい大連に移籍したんですけど、当時の5倍にはなってますね。
Pivo! 5倍か。すごい伸び率だ。ということは十分に暮らしていける金額だ。
森田 そうです、はい、暮らしていけます。それに住まいと電気代などの維持費と食費と交通費が全部、別に出ますから。さらに契約書にも年2回日本に帰れることが条件として書かれているし、航空運賃もチーム持ちです。
Pivo! それだけのものが別に出る! 立派なプロプレーヤーだ。
森田 ありがたいです(笑)。
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