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中国リーグ所属プロフットサルプレーヤー森田達也インタビュー3

大連元朝の契約選手としてリーグ戦に臨む森田選手(後列右から4人目)と石関選手(前列左端)。2人の活躍がリーグでの日本人の評価を確実に高めている。

 

 

「中国で2シーズン」という当初の予定どおり森田選手は、2012年6月に神戸フェスタ(兵庫県)を最後に引退を表明する。ところが、同リーグの大連元朝(ダーリェンユエンチャオ)のラブコールを受け現役復帰した。その森田選手は、今後中国リーグに来る選手たちにこちらで実力をつけて日本に帰ったらFリーグでプレーしてほしいという強い希望をいだいている。

 

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

一度は引退を表明

 

Pivo! 沿岸部といったが、大連は上海より北?

森田 上海より北です。気温は今マイナス2度Cくらい。真冬はマイナス15度Cくらいになります。耐えられるかなって感じですね。

 

Pivo! 大連はフットサルが盛ん?

森田 いえ、サッカーです。テレビ中継がたくさんあります。でもフットサルも僕たちトップリーグのホームゲームは民放テレビが地上波で生中継するんです。観客も毎試合1,000人以上入ります。観客も僕が初めて行ったころは数十人レベルでしたから。リーグスポンサー、チームスポンサーも含めて、フットサルはほんと年々、いい方向に向かってます。しかも伸びしろが大きい。

 

Pivo! 中国語の会話にはもう不自由しない?

森田 会話は問題ないです。ただ、耳で覚えたので、この間も日本人留学生に“達也さん、それどういう意味ですか?”と聞かれると、こういう意味だよと教えることはできます。でも、“どうやって書くんですか?”と聞かれると、いや、それは分からない(笑)。結構そういうこと多いです。

 

Pivo! 森田くんはロンヨン上海の社員?

森田 去年(2011年)から今年の6月までロンヨン上海の社員でした。ロンヨン上海が上海でフットサルコートを作ることになったので、すごいお世話になっていて、中国リーグへ行けたのもロンヨンのおかげなので、そこが一緒にやらないかといってくれたんで、ぜひ! ということで社員としてやらせてもらって。ただ、僕は今年の3月で中国リーグから引退して、日本に帰ることにしてたんです。もともと2年のつもりで来ましたから。その後はビジネスに持っていこうという考えがあったので。中国とのネットワークを生かしつつビジネスの世界に足を入れようと思ってのけじめだったんです。ロンヨン上海の仕事に関わったのもいいビジネス経験になったし。で、そのタイミングで父親が体調崩してしまって、それもあって日本に帰ることにしました。ということでロンヨン上海の社員は1年しかやってないんです。

フットサルも一回辞めました。中国のメディアで引退報道の記事を3ページも出していただいて。6月2、3日に神戸フェスタがあったんで、それを自分自身としては引退試合という位置づけでやって、上海徐房の選手として出ました。フットサルタイムズに載りました。感動的な送別会を中国人のチームメートが開いてくれて。

ところがその後大連が2人、日本人がほしいと連絡してきた。タツヤ、探してくれないかと。体制が変わるしお金も出せると。紹介料も出ると。じゃあ探すということで、迷うことなく福建州にいた石関を紹介した。行ける行ける。条件交渉も順調に進んで、あと1人だな。これだけ条件よかったらオレが行きたいくらいだと冗談でいったら、え、オマエ、辞めるんじゃないの? やれるんなら来いよと。石関と中国で最終的に一緒のチームでプレーしようという約束をしていた。引退っていっちゃったものの条件も悪くないし、石関も一緒だし。行くか! それが8月でした。中国は一度離れる、でもこういう関係性は続けていきたいな。それを日本をベースにして考えていた。ロンヨンジャパンも、うちで働かないかといってくくれてたし。父親の体調不良が上位を締めてました。2シーズンはやるつもり。それが3年になります。

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