山下日記 「脳性麻痺」のゴレイロと、194cm長身ピヴォのこと
13松村です。デカイでしょ!?
11月7日(水)
いきなりですが山下の飛躍的思考に付き合ってください。
久々に行った図書館。トイレへ行くとちょうど入り口奥のスイッチで電気を消して出てきた若者がいた。僕の姿を認めるとその若者は半歩戻って電気を付け直してくれた。なんて優しい他人への気遣い。でも、常日ごろ感じていることだが、この優しさってどうなの? 男子がみんな軟弱になり強いては国が軟弱にならないか!? そういえば、かの国は…。ふいに4年前のことを思い出した。
FIFAフットサルワールドカップ ブラジル2008でリオ デ ジャネイロに滞在中のこと。ホテルの最寄り駅で地下鉄を降りようと他の乗客十数人と一緒に粛々と並んでいたときだ。ドアが開いたのに列が前に進まない。見ると、ホームに女性が一人、誰も降りないうちから強引に乗り込もうとしている。一歩も譲らないのだ。こんなとき、日本だったらどうします? ドアの脇に立って降りる人を待つでしょ? でもこれがリオの、特に女性の常識的行為らしい。僕以外のすべてのブラジル人は彼女をよけるようにしてホームへ降り立った。もちろん僕もそれにならった。苦笑を禁じ得なかったが、同時に、いや待てよ、この強引さこそがフットボールを強くする要因じゃないのか!? オレがオレが、あたしがあたしが主義が薄れたとはいえまだ色濃く残るブラジル。王国の王国たる由縁のような気がした。
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