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【森雅史の視点】2023年9月9日 J2リーグ第34節 FC町田ゼルビアvs栃木SC

J2リーグ第34節 町田 0(0-0)1 栃木
18:04キックオフ 町田GIONスタジアム 入場者数5,577人
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前半はサッカーの一面が強調された戦いだった。

栃木はFKを獲得すれば、長身FWをめがけてロブを送り空中戦で有利に立とうとする。町田はスローインを獲得すれば、栃木の長身FWが守備に回らざるを得ないようにとロングスローでゴール前に放り込む。ハイクロスからのぶつかり合いに両チームの選手は宙に舞い続けた。

そんな試合の決勝ゴールは別の形で決まった。54分、栃木が右サイドの宮崎鴻にボールをつなぎ、宮崎は縦に突破する。グラウンダーでクロスを入れると、DFに当たってオウンゴールになった。反撃した町田は57分、バスケス・バイロンのクロスに松井蓮之が飛び込んで決定機を迎えたがGK藤田和輝の見事なセーブで防がれる。その後町田はそれまでロングスローを入れていた両サイドバックを交代させてパスワークで打開を図るものの、チャンスを作れない。

両チームの選手の疲労が色濃くなり試合は消耗戦の様相に。結局、その後はお互いに好機を作れないまま試合は終了。町田は苦手栃木を相手にまたも苦杯をなめることになった。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート

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