デジタルピヴォ! プラス

第2クールからマーク交換の方法に取り組むことで上位に勝てるようになった。(F選抜・金井一哉監督)[F1第19節]

 

2019年9月28日 町田市立総合体育館
(PHOTO,TEXT・山下浩正)

 

プレーオフ圏内復帰を目指すフウガドールすみだ。

 

町田、湘南を破ったことで、初代のように上位陣をざわつかせる二代目Fリーグ選抜。

 

「立ち上がりから吹き飛ばせ!」とゲキを飛ばして選手を送り出す須賀監督。

 

ドリブル突破を図り果敢にシュートに行くF選抜♯3松原。

 

♯7高橋もシュートに行く。チームで20本のシュートを撃った。

 

すみだのディフェンスを♯3松原が崩しにいく。

 

後半3分、F選抜は相手ファールでフリーキックを得る。これをキッカーの磯村がゴール左に速いパス、受けた♯8畠山がコースを変えてゴールを奪った。

 

畠山のガッツポーズ!

 

そして歓喜の雄叫び!

 

その2分後、敵陣左深い位置からの♯15デネルのキックインをハーフ付近で中田がダイレクトシュート。ゴール右隅に突き刺した!

 

さらにその2分後、♯7ガリンシャがゴール前の密集で♯3春木にピヴォ当て、落としをたたき込み逆転。

 

残り3分、F選抜はパワープレーを開始。♯8ゴレイロ畠山が寄せてくる中田をかわそうとピサーダに行くがこれを中田がカット!

 

こぼれたボールを♯12上福元がパワープレー返しで3点目

 

Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 観客数:1,006人
Fリーグ選抜 1-3 フウガドールすみだ
[得点経過]
1-0 22分53秒 F選抜 8 畠山勇気 
1-1 30分49秒 すみだ 36 中田秀人
1-2 32分35秒 すみだ 7 ガリンシャ
1-3 38分48秒 すみだ 12 上福元俊哉

 

侮れない相手とすみだ須賀監督

17節、18節と立て続けにペスカドーラ町田、湘南ベルマーレと上位を餌食にしたFリーグ選抜だ、試合後の会見で須賀監督が「上位陣と対決するような緊張感を持ってトレーニングから入った」と語ったのは勝者の社交辞令とは思えなかった。現に、須賀監督が「立ち上がりから吹き飛ばす勢いで行くぞ!」と言って選手をピッチに送り出したにもかかわらず前半を0-0で折り返しているのだ。

ただ、終わってみればすみだは、F選抜に流れの中からのゴールを許していない。それどころか後半は、今やチームの主力・中田秀人と、チームのエース・ガリンシャという獲るべき2人がきっちり決めて逆転勝利している。

まだまだ地力の差、総合力の違いが感じるゲームだったが、F選抜の磯村キャプテンは、「試合としては勝てはしなかったけど、悪くはなかったのかなというふうに思う」と語った。低迷していた第1クールと発言のニュアンスがだいぶ変わってきた印象が強い。

 

 

▪️記者会見

(試合を振り返って)
こういうゲームをしっかり勝ち切ることで
プレーオフ圏内が見えてくると思う

須賀雄大フウガドールすみだ監督 お疲れ様でした。Fリーグ選抜は湘南、町田と、例年上位に来るチームに2連勝しているということで、非常にまとまっていて、いいプレーをしているなっていう印象だったので、ホントに、上位陣と対決するようなそういう緊張感を持ってトレーニングから入って行きました。今日も田淵選手のすばらしいセービング、そして全員の献身性で、非常に難しいゲームになってしまいましたが、自分たちは今季、こういう逆転勝利が少なかったので、この試合を勝ち切ることが今後の成長につながるなと思って、逆にこれはチャンスだと思って、僕は、選手を信頼して自信を持って最後まで見ていました。

その中でしっかりとゴールをもぎ取ってくれた、これでまた一つ上のステージへ行けるんじゃないかなというふうに思っています。以上です。

諸江剣語フウガドールすみだキャプテン お疲れ様です。前半、再三チャンスを外してフィニッシュに課題が残るゲームではあったんですけども、こういうゲームをしっかり勝ち切ることでプレーオフ圏内が見えてくると思うので。引き続きやっていきたいなと思います。以上です。 

 

 

(試合を振り返って)
勝てはしなかったけど今後、
自分たちのことにつながる試合だった

金井一哉Fリーグ選抜監督 本日もたくさんのお客さんに来ていただきありがとうございます。また、ペスカドーラ町田さんにおかれましては、このようなホームゲーム、会場運営をしていただいた関係各所の皆さんに感謝を申し上げます。

試合のほうは1対3で負けてしまったんですけども、その中でも選手たちは最後まで非常に前向きに頑張ってくれたことは、ひとつ成果だったのかなと思います。まだまだ細かい課題はありますので、次節に向けてしっかり修正と、その先にある選手の未来のためのトレーニングと、両方行いながら、次節に向けて頑張っていきたいと思います。

本日はありがとうざいました。

磯村直樹Fリーグ選抜キャプテン 自分たちのやりたい形だったりとかが、随分、シーズン通してすごい出ている時期だと思うので。ま、勝てはしなかったですけど、今後、自分たちのことにつながる試合だったのかなと思います。もちろん勝ちたいですけど、そういう部分も追求していかなきゃいけないと思うんで。試合としては勝てはしなかったけど、悪くはなかったのかなというふうに思います。

 

▪️金井一哉Fリーグ選抜監督個別インタビュー

世界と戦うためのマーク交換の方法

Pivo! ヴォスクオーレ仙台に勝った第12節を節目として振り返ると、それ以降の8試合で、今日負けたものの、4勝4敗。開幕節から第11節までの2勝1分け8敗という数字に比べると勝率が格段に上がっている。また、この間に、第17節ではペスカドーラ町田に、第18節では湘南ベルマーレという「例年上位に来るチーム」(須賀すみだ監督)に勝っている。この変化の背景にはどんなことがあるのか。

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