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無料:デウソンは藤川頼みじゃない。主張をし続ける神戸の若者たち[F2第8節]

2019年9月29日 神戸
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

Fリーグ2019/2020ディビジョン2 第8節
デウソン神戸 2-8 Y.S.C.C.横浜
2019年9月29日(日)グリーンアリーナ神戸 入場者数:1,263人

[得点経過]
01’25” 横浜 山形祐斗
03’06” 横浜 樋口未樹也
03’34” 神戸 三村里来
05’57” 横浜 高橋健
09’35” 横浜 滝沢拓也
22’47” 横浜 高橋健
27’13” 神戸 三村里来
32’18” 横浜 川崎柊音
33’09” 横浜 オウンゴール
33’47” 横浜 高橋健

▼最後まで戦い続ける、折れない意思

「チームいち”だん”って、いち”がん”やで」。試合後の会見で噛んでしまった金尾に、鈴村監督のツッコミが冴える。金尾は恥ずかしそうに笑っていた。試合中熱かった金尾は、普段の優しい表情に戻っていた。

デウソン神戸のキャプテンにして大黒柱、33歳の藤川朋樹がいない。その藤川に代わりキャプテンマークを巻いたのはこの19歳、金尾裕太だった。その金尾が吠えた。そして金尾と同じく19歳、三村も吠える。GKの馬場は手を叩き鼓舞、小村はセットプレーの確認を促した。

点差は開いたかもしれない、負けたかもしれない。だが彼らは得点を目指し、最後まで戦い続けた。

デウソンは藤川だけじゃない、オレたちがいる。全員がそう主張をし続けていた。

▼藤川頼みではないと見せてくれた

鈴村拓也 デウソン神戸・監督

やはり1位だなと、能力も戦術的なことも含めて思いました。全力で頑張りましたけども、すべてにおいて差があったと思います。そのなかで2点獲れたことと、ひとつでもという姿勢でチームとして全力でやり続けてチャンスを作れたのは非常に大きなことだったと思います。 

結果としては、点差が開いて悔しい想いはあります。ホームでこれだけのお客さんが入っていましたので、もっと勝ちたいもっといいプレーをしたいということもありますけども、選手たちもスタッフも一生懸命になって同じ方向を向いてやれていますので、次の白山戦に勝てるように。一週間しかありませんが、いい準備をして前向きにポジティブなトレーニングをしたいと思います。高い意識を持って協力し合っていけば、シーズンの最後の最後には今の順位よりも上に行ける。選手たちも純粋に全力で頑張って、僕自身ももっともっと僕のフットサルはこうだとうまく伝えていっていければ一緒に向上していけるということが今日見れました。負けはしましたけども、すべてを悲観するものでもありませんし、継続してやっていくことで次のステップ、次の勝利に向かっていくと思います。

長くなりましたが、それぐらい選手たちやスタッフ全員、お客さんの前で勝てるように頑張ろうというすごく気持ちはあります。芯はブレずにやり続けたいと思います。

――キャプテンであり軸である藤川選手が欠場ということで、今日はどういった戦いを考えられていましたか。

鈴村 大きく形は変えることはなく、迷いが生じますのでいつも通りにやりました。自分たちはこうやってやっていこう、相手がこうだからこうしようというのは話しましたが、藤川がいないけどやろうとまずは指針を示してチャレンジしようと明確にして、攻守ともにしっかりやり切るとセットしました。

もちろんすべてうまくいくわけではないので、横浜の高橋(健)選手のようにキャリアもあって能力も高く、そこに関わってくる選手も入ってくるタイミングもうまく、2人での関係性だけではなくひとりで持っていかれたりもしましたが、それは経験として捉えています。そういったなかで戦っているということを彼らも僕も何度も認識しながら進んでいます。

どう対応していくかというところが今後の課題ですが、三村や森田(尋人)は2年目ですが自信を持ってやれてきていますし、金尾もドリブルで戦ってくれました。藤川頼みではないチームだと、みんなが一生懸命やってくれたことに感謝しています。

 

▼試合のなかで成長をする実感

金尾裕太 デウソン神戸

今日はキャプテンがいないなか、自分がどれだけ引っ張っていけるのかと思って、最初は沈んだ部分もありましたけども最後まで声を出し続けることを心がけていました。

結果としては負けてしまいましたけども、みんな戦うことを楽しんでいましたし、試合のなかで成長しながら横浜相手に2点獲れました。もちろん勝ちたかったですけども、やっていることは試合を通してやり切れたと思いますので、次の白山戦に向けて継続をして失点した部分は反省して勝てるように、チーム一丸となって頑張りたいと思います。

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