デジタルピヴォ! プラス

無料記事:秘密兵器、現る。Y.S.C.C.横浜を勝利に導く貪欲さ【F2第11節】(2018/11/18)

2018年11月17日、横浜
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

Fリーグ2018/2019ディビジョン2 第11節
Y.S.C.C.横浜 6-1 広島エフ・ドゥ
2018年11月17日(土)横浜市平沼記念体育館 観客数:266人

[得点経過]
1-0 05分40秒 Y.S.C.C.横浜 11 滝沢拓也
1-1 13分53秒 広島エフ・ドゥ 5 永井聡
2-1 17分59秒 Y.S.C.C.横浜 3 伊藤玄
3-1 21分58秒 Y.S.C.C.横浜 15 廣戸大志
4-1 22分43秒 Y.S.C.C.横浜 8 宿本諒太
5-1 25分02秒 Y.S.C.C.横浜 16 樋口未樹也
6-1 37分19秒 Y.S.C.C.横浜 3 伊藤玄

▼横浜の秘密兵器、ロールアウト

広島エフ・ドゥがパワープレーに移行できない。Y.S.C.C.横浜は前線からプレスをかけ、広島を自陣で押さえつける。GKユニに着替えた広島の冨廣洋平はベンチでもどかしい時間を過ごしていた。

6-1の勝利。だが、前田佳宏監督は「前半の物足りなさ」を指摘する。それは優勝を目指す上で控えている次節、ボアルース長野との直接対決を見据えてのもの。そしてその序章として、横浜は秘密兵器をロールアウトしていた。

その秘密兵器の名は、山口諒。ポジションはGK、背番号22である。

▼タフな試合

宿本諒太 Y.S.C.C.横浜・キャプテン

戦う前から予想をしたように、タフな試合になったなと思います。広島は走るし真面目なチームで、簡単に勝たせてくれない相手だというのは広島でやった時に思っていて、結果的にそういう試合になったのかなと思っています。

個人的には広島が表現的にはあれですけど好きで、気持ちいいチームで、そういう相手にしっかり結果を出して勝てた。かつ、見ていて面白い試合ができたんじゃないかなと思ったので、そこらへんも個人的にいい感触を持って終えました。

ただ、リーグを優勝するという目標に向かって次はアウェーの長野がありますし、その後にホームでボルクバレット北九州と、年内に2戦すごく大事な試合が待っているので、期間はそんなにないですけど、どれだけ積み上げていけるのか、精度を高く持っていけるのかというところがここから勝負になってくると思うので、練習をまた引き締めてやっていこうと思っています。

▼彼には必殺技がある、まだ見せていないが

前田佳宏 Y.S.C.C.横浜・監督

今宿本が全部しゃべっちゃったので、僕は特にしゃべることはないです。ただ、優勝するためにやっているので、僕は正直少し不満があって、前半の戦い方の物足りなさがあります。

ベンチの控えメンバーを見た時に、ウチの方がフィールドプレーヤーが多くて広島の方が少なかったんですけども、ウチの方は3セットで回していて後半は総力的にこちらの方が勝てるだろうなと思いながら試合を進めていました。なので前半がどうなるのかなというのが自分の課題というか、どうなるのかなと客観的な目で見た時の物足りなさがあったなと思います。これは練習で改善していきたいなと思います。

ひとつよかったなと思うことは、最後にGKを変えたんですけども、みなさんはそんなに見たことはないGKだったと思うんですけど、彼は今日出せてはいないんですけども彼には必殺技があります。彼の必殺技が出るのを楽しみにしていててほしいなと思います。それは今あえて言わない方がいいかなと思います。

Y.S.C.Cの、クラブのプライド

――前半の物足りなさは同感です。ハーフタイムでの指示は戦術よりも、勝負をつけて来いとケツをひっぱたいたと受け取りましたが。

前田 そうですね。それプラス、広島がハーフコートのディフェンスにしていたので、前回の柏戦もそうですけど相手がハーフからのディフェンスをした時は、自分たちのリズムだけじゃなくて相手のリズムになるという自分の感触があるので、じれずに自分たちのリズムにならないからといってうまくいっていないわけじゃないよというのを言ってクリアにさせたというか、そんなに悪くないよという感じで後半臨んだ感じですね。ひっぱたいているんだけど、自分たちはそんなに悪くないんだよというマインドセットというか、気持ちの持ちようを指示しました。

――ディフェンス力の差が出たのかなという印象がありますが。

前田 特に最後の相手がパワープレーをした時のディフェンスを見てもらえればわかると思うんですけども、セオリーであればパワープレーを受けるような形で下がってディフェンスをすることが多いんですけれども、ウチはボールを奪いにアグレッシブにという形でやってディフェンスの強さを見てもらえたかなと思います。

いつもだったらここで攻撃のパワープレーをしていたんですけども、今日はあえてディフェンス力を見てほしかったのでああいう形でさせてもらいました。

――前半はパスミスが多かった相手に付き合ったというのはなくはなかったという感じですか。

前田 そこはまだ弱みだと思います。技術的からかなのかメンタルなのか、そこは試合を振り返って映像を見て冷静に振り返りたいと思います。

――次節は長野との首位攻防戦ですけども、何が一番大事になってくると思われますか。

前田 僕はクラブのプライドだと思っています、一番は。フットサルをどういう風にするかというのはあると思いますけど、このエンブレムに恥じないような戦いをしたいなと思っています。もちろん、負ける気はないです。

宿本 同じような表現になってしまいますけど、勝ちに対する貪欲さがキーになってきます。長野のスタイルを見ると勝ちに徹して勝負をしてくる印象ですし、相手はホームでなおかつお客さんを3,000人集めるというキャンペーンをしていて相当な気持ちを持って僕らに対して戦ってくるんだろうというのは想像がつくのきます。そこに対して、僕らが乗り越えられるような気持ちを持ってやること、今日の1失点目のような形では勝てるような相手ではないので、2回負けるというのはあってはいけないとチームで思っています。

クラブのプライド、Y.S.C.Cとして絶対に負けてはいけない戦いだと思っているので、そこが一番キーになってくる、そこしかない試合だと思っているので絶対に勝ちたいと思っています。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ