悩め、苦しめ、そしてもがけ。今、同世代、清水和也が目の前にいる[Fリーグ第21節](2017/10/19)
2017年10月13日、墨田 (PHOTO,TEXT・佐藤功)
▼神戸の新月とすみだの太陽
黄色いエンブレムのデウソン神戸には、2つの新月がある。津田卓は1か月前にFリーグデビューし、階段の前に立ったばかり。霜出聖也は今年、サッカーからフットサルに転向し、階段が見えたばかり。20歳の津田は悩み、22歳の霜出は苦しむ。共にピッチでもがき続け、未来への階段を見上げていた。そして、彼らの目の前には同世代の20歳の男がいた。
胸に輝くは、アジア3位の勲章。清水和也はひとつの階段を登っていた。だが、その表情は至って普通。彼にとっては、あくまで通過点でしかない。軽い笑みを浮かべながら、その目は遥か先を見ていた。未来を担うすみだの太陽は、身にまとうフウガドールすみだの赤い色がよく似合う。
何かが起こる予感がする、夜の13日は金曜日。夜空を照らすはずの月は、雨雲に覆われ姿を現すことはなかった。
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