デジタルピヴォ! プラス

[Fリーグ2017/2018大会概要]2020年W杯に出場するための若手の育成、そのためにチャレンジリーグにFの下部組織を入れた(渡辺真人Fリーグ総務主事)(2017/5/2)

会見に登壇した小倉FリーグCOO(右から2人目)をはじめ、エグゼクティブスポンサー「DUARIG(デュアリグ)」の独占販売権を持つSuperSports XEBIO、AbemaTVら、Fリーグ2017/2018パートナーおよびスポンサー関係者。

 

2度出なかったらとんでもないことになる

Fリーグは4月20日、「DUARIG Fリーグ 2017/2018」の大会概要を発表した。今季の開催期間は2017年6月10日(土)~2018年1月8日(月・祝)で、試合数は33節/合計198試合。大会方式は、セントラル方式、6クラブ共同開催方式(6クラブが同一会場で2日間にわたり各2試合を開催)、およびホーム&アウエー方式による3回戦総当りのリーグ戦となる。その中から、デジタルピヴォ!は独自目線で気になる点を渡辺真人Fリーグ総務主事にぶつけたところ、渡辺さんは、2016年フットサルワールドカップ出場を逃した日本代表が「次の2020年に出なかった場合を想定すると多分、とんでもないことになる」との強い危機感をにじませた。今季の大会方式の改定はその危機感がベースになっていた。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

「DUARIG Fチャレンジリーグ」の大会タイトルマーク。「DUARIG」は80~90年代にかけてフランストップクラスのサッカーウェア会社となり、現在は日本国内でサッカー、フットサルを中心に展開中のブランド。

 

[F チャレンジリーグ]
2020年W杯への強い危機感と勝てる若手の育成

Pivo! チャレンジリーグの参加チームが「4」から以下の「7」に増えた。
・フウガドールすみだバッファローズ ※
・ペスカドーラ町田アスピランチ ※
・ボアルース長野 ※
・ヴィンセドール白山
・名古屋オーシャンズサテライト ※
・広島エフ・ドゥ
・浜田フットサル HNT ※
(注:※印は初参加チーム/掲載順はFリーグの資料に基づく/柏トーア’82、徳島ラパスは1年間活動休止)
なおかつ、関東2部のペスカドーラ町田アスピランチ、東京都1部のフウガドールすみだバッファローズという関東の人気チームが参入し話題性も高まるものと予想されるが、ゆくゆくは、このリーグにプレーオフが設けられて、その1位がFリーグに自動昇格という形態になるのか。

渡辺 いや、そこまではないですね。

Pivo! Fリーグにはつながらない?

渡辺 いや、ていうか、山下さん多分今日お聞きになりたいのはそのことだと思いますが、来年以降ちょっと編成を考えています。このままでいいかどうか。つまり僕ら、2020年ワールドカップに勝つために若手の選手を育てないといけないと考えています。今回チャレンジリーグにFリーグの下部組織(町田アスピランチ、バッファローズ、名古屋オーシャンズサテライト)を入れましたけど、もっとやらないと勝てないんじゃないかと思ってます、正直。

Pivo! なるほど、すばらしい危機感だ。

渡辺 実際、来年2月のアジア選手権がちょうど(2020年W杯)の2年前で、テスト的に見えますから、そのときに慌てても多分2年間では間に合わないと思う。で、今のうちからこういう若手選手を育てて、Fリーグ全体の活性化をする意味で、編成を考えなきゃいけないかなと思っています。

Pivo! 編成というのは具体的にどういうことを?

渡辺 あのー、Fは今12チームありますよね。で、今参入希望チームが4つあるんですよ、うちもやりたいっていうチームが。それがサッカーでいう地域との入れ替えとか、ディビジョンの入れ替えとか(という形態)がまだできてないので、そういうのを全部整理していこうと。上の5つはプレーオフ目指して緊張感あるんですけど、下のチームが(リーグが)終わると“これで終わりかな!?”という感覚があるんで、そこにもっと刺激を与えるように。それをちょっと今、(Fリーグ12チームの代表ほかで構成する)実行委員会の中でやってます。で、ちょっとまだお話しできないんで申し訳ないんですけど、全体の編成をどう見直すか、ということを考えているところです。

Pivo! つまりそれを2020年をめどにいろいろ模索していくと。

渡辺 ご指摘いただいたように2016年は出てませんから、次の2020年に出なかった場合を想定すると多分、とんでもないことになると。

(残り 3586文字/全文: 5364文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ