[トレーニングマッチ]4本蹴って3本決めて文字どおり勝利に貢献した“第2PK職人”ペスカドーラ町田・横江怜の技術とメンタリティー(2016/6/10)
1本目の第2PKを決める横江。1-1の同点にされた直後だったので集中力が増したという。
3本目を決めて再び2点目とした横江。この3分前には1点差に迫られ、直前には同点の危機すらあっただけに決めてなかったら勝利の行方は分からなかった。
▪️トレーニングマッチ▪️
ペスカドーラ町田 5-3 ブラックショーツFC(関東リーグ)
2016年5月21日(土) 東京北区・滝野川体育館
[得点経過]
04分 1-0 ペスカドーラ町田 7 金山友紀
14分 1-1 ブラックショーツ 5 鈴木健太郎
14分 2-1 ペスカドーラ町田 9 横江怜 ※第2PK
15分 3-1 ペスカドーラ町田 9 横江怜 ※第2PK
15分 3-2 ブラックショーツ 15 加藤光貴
18分 4-2 ペスカドーラ町田 9 横江怜 ※第2PK
25分 4-3 ブラックショーツ 11 飯田敏基
46分 5-3 ペスカドーラ町田 4 瀬戸真司
(試合はいずれもプレーイングタイムで、20分×2本、15分×1本の計3試合)
第2PK対決で3-0の勝利
Fリーグ界きっての“第2PK職人”とはよくいったものだ。4本蹴って3本決めたその決定力には舌を巻いた。町田に4回も第2PKの機会が巡ってきたのは練習試合ならではのレフェリング故、というに尽きるが、こと第2PKに関して、相手が地域リーグとはいえ、キッカーとゴレイロとの1対1の場面ではお互いこれ以上ない集中力を発揮して雌雄を決する。それは練習試合とて変わらない。しかも3本連続で決めた後の4本目、横江は気持ちが落ちていたために止められたというが、それまでのメンタリティーで臨めば決定率100%だったわけだ。ま、それは結果論として、何故4本目を外したのか、蹴る瞬間どんなことを考えているのか“第2PK職人”に聞いた。実に興味深いコメントが得られたのでこの後のインタビューで楽しんでいただきたい。
試合は、この日までの4日間、フィジカル向上のための2部練を続けてきた町田だけに選手はさすがに体が重く、試合後に「決めなければいけない場面を外しすぎた」と岡山監督が嘆いたほどだった。それでも篠崎との連携から金山が鮮やかに先制ゴールを決め、最後のダメ押しはカウンターから日根野谷の折り返しをトップ昇格を果たしたばかりの瀬戸が決めてアピールに成功している。一方のブラックショーツはフリーキックから1-1の同点ゴールを鈴木が決め、ディフェンスのズレを突いて加藤が2点目、そして最後はパワープレーから飯田が3点目を決めている。つまり、このゴールを振り返ると2-3で町田が負けていることになる。にもかかわらず勝利した要因はほかでもない、横江の第2PK3本の成果だった。結果、町田が5-3の勝利。5点のうち3点が第2PKとなると、“内容では負けた気がしない”という本音が相手チームから聞こえてきそうだが、しかし、それは大きな誤解といわざるを得ない。決めるか決めないかは勝敗に天と地ほどの違いをもたらす。現に、この日3本目の試合でブラックショーツは2本の第2PKをゴレイロ小野寺に止められているのだ。第2PKのスコアだけを見ると3-0。第2PKによるゴールの重みを改めて痛感させられたトレーニングマッチとなった。
まとめ◆デジタルピヴォ! 山下
コースよりスピードを求めた
Pivo! 第2PKを3本決めて文字どおり勝利に貢献した。さすがだ。
横江 いや、たまたまじゃないですか、今日は。
Pivo! たまたまとは?
(残り 2506文字/全文: 3937文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ