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【無料記事】Fリーグ準会員クラブ公募開始のお知らせ(2015/8/25)

スクリーンショット 2015-08-25 17.10.10写真は、「日本フットサルリーグ(Fリーグ)準会員リーグ 柏ラウンド -柏トーア′82が勝利-」と題して、8月5日(土)のビークスキムラフットサルクラブに2対0で勝利したことを報じた、柏市のHPの記事のスクリーンショットです。

 

日本フットサル連盟およびFリーグは8月24日、Fリーグ準会員クラブの募集を以下のとおり開始した。
なお、募集要項に続いて現状のFリーグのあり方と準会員クラブ制度について意見を提示しているのでぜひ読んでください。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

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Fリーグ準会員クラブ公募開始のお知らせ

一般財団法人日本フットサル連盟および日本フットサルリーグ(Fリーグ)では、Fリーグ準会員制度に基づき、 Fリーグ準会員クラブを募集します。
Fリーグは、「世代や性別、地域や所属を超えた交流のできるフットサルコミュニティを創出し、国民の心身の健全な発達を寄与する。」ことを理念としています。全国各地に自立したフットサルクラブがあり、地域社会においてフットサルを楽しむ機会を増やす活動を主導すること。すなわち、日本中にできるだけ多くのFクラブが存在することが、この理念に叶います。従って、まずはFリーグ準会員リーグを数クラブで構成し、準会員クラブだけのリーグ戦を行うことで、将来Fリーグに参戦しうるクラブを確立します。

■Fリーグ準会員クラブとは Fリーグ入会を目指すクラブで一定の基準を満たしたものを「Fリーグ準会員クラブ」と認定する。本制度は地域リ ーグ所属クラブを対象とし、今後は「準会員クラブ」のみFリーグ入会を認めるものとする。

■Fリーグ準会員クラブ(2015年8月現在) ()内はチーム名

・株式会社柏イーグルスサッカークラブ(柏トーア’82)
ホームタウン:千葉県柏市 所属リーグ:関東フットサルリーグ

・株式会社ビークスキムラ(ビークス白山)
ホームタウン:石川県白山市 所属リーグ:北信越フットサルリーグ

・特定非営利活動法人中国フットサルプロモーション(広島エフ・ドゥ)
ホームタウン:広島県広島市 所属リーグ:中国フットサルリーグ

・特定非営利活動法人徳島 RAPAZ スポーツクラブ(徳島ラパス)
ホームタウン:徳島県徳島市 所属リーグ:四国フットサルリーグ

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出てこい、第2のフウガよ!

ここからは僕の意見です。
日本チャンピオンを決めるためにFリーグは現在12チームで争われているが、チームのレベルは我が国唯一のプロチーム、名古屋オーシャンズを筆頭に、シーズン半ばでようやく今季初勝利を挙げたアグレミーナ浜松まで実に様々。しかも、どんなに厳しい結果でも降格すらないことがフットサルファンの首をかしげさせてきた。降格がない理由は、JリーグのJ2に相当する組織がないためにFリーグを降格すれば即、地域リーグに落ちなければならない。そうなると、Fリーグ入りに尽力した地元自治体や地元サッカー協会およびフットサル連盟、さらにはスポンサーの落胆が大きく、降格したチームが再びFリーグに復帰することは限りなく厳しくなるばかりか、その地域が“フットサル不毛の地”になりかねないというのがその論拠だ。これは過去の取材で日本サッカー協会幹部から僕が得た発言だ。確かにそうかもしれない。しかし、先輩格のJリーグは今やJ3までつくり、真に強いチームがナショナルリーグで戦うという実に健全な形を保っている。そこに後輩のFリーグは学ばなければいけない。

そこでFリーグ準会員制度だ。現時点でFリーグ入りを目指して準会員リーグを戦っているのは4クラブ。Fリーグチームのように入場料収入がない中で、実に涙ぐましい努力を続けている。その準会員リーグから過去に同じような苦労を重ねてFリーグ入りを果たしたのは、アグレミーナ浜松、ヴォスクオーレ仙台、そして、フウガドールすみだの3チーム。このうち浜松と仙台の戦績は、みなさん、ご存知のとおりだ。昨シーズンの結果では、厳しいいい方になるが“自動降格もやむなし”というのが現実だ。しかし、上記の理由もあり降格はままならない。降格の受け皿もない。

でも、準会員リーグがJ2に匹敵するF2に成長すれば話は大きく変わってくる。F2構想について特に目立った動きはないので以下はすべて自論となるが、F2という受け皿があれば降格しても“不毛”論は起きないだろうし、最速1シーズンでF1の舞台に復帰する可能性のある仕組みがあれば、実に健全な戦いが新たに繰り広げられてその地域を中心に広く世間の話題を喚起することにつながるはず。“我が地域にもFリーグチームをつくれないか!?”という声が挙がってもおかしくない。

では、準会員リーグがF2へと成長するために必要な条件は何か。準会員リーグ参戦チームに求められるのは、Fリーグに準ずるファイナンシャル・フェアプレー精神の徹底はいうに及ばずだが、分かりやすいところでは、フットサルファンを納得させるだけの結果だ。例えば、地域のリーグチャンピオンとしてFUTSAL地域リーグチャンピオンズリーグに出場して王座を奪取するとか。例えばPUMA CUPで頂点を極めるとか。そう、皆さんお気づきのとおり、その両方で結果を出したのが、フウガすみだ(当時)だった。多くの期待を集める中でFリーグ入りを果たした2014/2015シーズン、すみだは6位に入った。初年度にもかかわらず“降格”とは無縁なばかりか終盤の追い上げで、あわやプレーオフ進出かと騒がれたほどだ。こうしたチームが準会員リーグにひしめくことになればFリーグとしてもF2構想を明確にしていかなくてはならないだろう。そのときこそFリーグはより健全な戦いのもとにナショナルリーグとしてさらなる飛躍を遂げるに違いない。

以上が僕の大まかなF2構想だが、ここまで書いてきて、その昔、現日本サッカー協会会長の大仁邦彌さんがFリーグのCOOだった当時にインタビューしたときのことを思い出した。

F1とF2の入れ替え戦の話になったとき、関東リーグがそうであるように入れ替え戦は昇格しても降格しても涙涙の戦いで限りなく熱く、観ている人たちを感動させずにはおかない、FリーグもF2ができて入れ替え戦が行われれば、背負っているものが地域リーグ以上に重いだけに、それは熱い戦いに…。僕の話に大仁さんはじっと聞き入ってくれていた。こんな“大物”がFリーグを担っていた当時のような推進力は期待できないかもしれない。でも、ナショナルリーグ故に、より魅力的な内容にしていく必要がある。今回のようなFリーグ準会員クラブ公募にたくさんのクラブが手をあげるようなリーグに。

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