シュライカー大阪GK・柿原聡一朗、移籍後わずか２試合の先発に終わるのか!?（2015/7/6）
移籍２戦目の町田戦後半５分、カウンターから１対１をつくられた大阪の柿原が懸命にセーブに行く。
上の写真の直前のシーンがこちら。篠崎がディフェンスをかわして日根野谷にパスしている。柿原は写真右奥に位置している。
SuperSports XEBIO Fリーグ2015/2016
6/19 第９節 バルドラール浦安 ５-９ シュライカー大阪
6/20 第10節 ぺスカドーラ町田 3-2 シュライカー大阪
移籍、先発、ベンチと目まぐるしい日々
６月13日（土）、彼は、府中市総合体育館で府中アスレティックFCのベンチ入りメンバーとしてペスカドーラ町田戦を戦っていた。試合出場の機会はなかった。その彼がそれから６日後の19日（金）、町田市立総合体育館でシュライカー大阪の先発メンバーとしてバルドラール浦安戦のゴールを守っていた。渦中の人物は、柿原聡一朗（25歳）。正ゴレイロが負傷したことから急遽、大阪に乞われて移籍し、19日に続いて20日に同じく町田でペスカドーラ町田戦のゴールを守り、そして、それから８日後の28日（日）、住吉スポーツセンターでのヴォスクオーレ仙台戦にベンチ入りした。出場機会はなかった。今振り返れば２日連チャンでの出場機会を手にするための移籍だった。正ゴレイロの復帰とともに、チームは違えど、再びベンチを温め続ける日々が続くのか。もちろん、柿原の奮闘で正ゴレイロの座を奪還するかもしれないが、いずれにしても先発の座を明け渡した事実に変わりはない。その、19、20日の２日間を彼はどう戦ったのか。町田戦を中心に振り返ろう。これはある意味、ポジションを得ていないゴレイロの非情な物語である。
まとめ◆デジタルピヴォ! 山下
ドリブルで高い位置まで仕掛けるイゴール。柿原も自分の特徴を身につけなければならない。
前半に町田のサイドアタックを止める柿原。反応のよさを示したケースだ。
イゴールと同じ基準でやらないと
６月19日（金）と同20日（土）。この２日間の第９節浦安戦と第10節町田戦の２戦合計で大阪の失点数は「８」。この失点数を柿原本人はゴレイロとしてどう受け止めているのか。
「単純に多いっすね。評価というかプラスの部分はほとんどないです。今日（ペスカドーラ町田戦）に関してもそうですけど、最低限の結果すら出してないのかなと思います。２試合で８失点はありえないですし、入れられてる内容もよくないんで。全部止めなくちゃいけないシュートだったなと思います」
20日の町田戦、柿原は前半にいくつかいいセーブをした。例えば前半に柿原から見て左から町田のアタックがあった。シュートパスのボールを服部が柿原の前でスルー。ファーで金山がフリーで受けて柿原と１対１の場面。ニアを突いた金山のシュートを伸ばした右足で止めた。あれは１点もののシュートだし、いいセーブだった。
「う～ん、下のリーグでやるならいいセーブだったかもしれないですけど、自分がもっともっと上を目指す以上、例えば対戦したイゴール選手だったら、あれが普通っていうか基準になってくると考えれば、自分も同じ基準でやらないと。あれをナイスセーブと自分の中で決めちゃうとそれ以上進歩がないというか。あれを普通に当たり前のようにして、（その後の）失点したシーンも止めれるようにならないと、いいキーパーになれないのかなと思いました」
日根野谷に食らった手痛い失点
１週間で柿原の意識は明らかに変わっていた。先発ゴレイロというポジションを守り通すには自分に厳しくしなければ生き残れないんだと自らにいい聞かせているように思えた。
後半５分、オウンゴールで町田が先制した30秒後、町田に日根野谷のスーパーゴールが生まれた。ハーフ付近で篠崎が前を向いた状態で相手パスをカット。すかさず大阪のペナルティーサークル内に侵入した日根野谷へパスを送り、柿原は１対１をつくられた。そして日根野谷は柿原をかわすようにして決めた。
「あれは彼（日根野谷）の体の向きがセグンドというか、中に一度折り返すような体の向きだったんで。それに合わせて僕はパスコースを切りながら行ったんですけど、ここ（柿原の前）で合わせる振りをして、自分の体の後ろで合わせてる分、ずれちゃってるんですよね、結局。自分のシュートを撃たれるポジションに対する設定が、もっと後ろじゃないと。ここだと思ったところよりも後ろで蹴られてるんで、自分が打つ手がなかったということでした」
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