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[Road to バーモントカップ2015]注目のクラウド高崎、予選ラウンドを余裕で突破し決勝トーナメントへ!(2014/11/21)

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第2試合の大胡FC戦でゴレイロをかわしてシュートに行くクラウド高崎9番のキャプテン。この日は彼のワンタッチで前を向く巧みなボールトラップが冴えわたった。

 

バーモントカップ2015 第24回全日本少年フットサル大会
群馬県大会1次リーグ 2014年11月15日(土)渋川市総合公園体育館
主催:(一社)群馬県サッカー協会
主管:群馬県フットサル委員会・群馬県少年サッカー連盟

■群馬県大会1次リーグ結果表
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1次リーグ各ブロック2位までの計8チームが24日の2次トーナメントに駒を進めた。

 

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試合前、笑顔で選手を送り出すクラウド高崎の小林監督。

 

▼4:0とセットプレーでゴール量産

バーモントカップ2015群馬県大会の1次リーグが11月15日、榛名山のふもとの渋川市総合公園体育館で行われ、僕が注目する同県西南毛地域代表のDEL MIGLIORE CLOUD 高崎(以下,クラウド高崎)は3戦全勝。一度もタイムアウトを取らないまま戦い抜き、余力を残して24日の2次トーナメント進出を決めた。オフェンスでは4:0(クアトロ-ゼロ)からの素早いパス回しと、セットプレーでゴールを量産。ディフェンスでは「頭の回転の速さと切り替えの早さ」(小林洋介監督)を生かして素早い寄せから相手の自由を奪う。小学6年生のチームとは思えないハイレベルな戦いを展開した。クラウドを除く、2次トーナメント進出を決めた7チームはバリバリのサッカーチーム。この目で見た限り、高い位置からのプレッシングでボールを奪い自慢の強打をかませてくるスタイルだが、それこそがクラウドにとって格好の狙いどころだ。順当に行けば群馬県代表の座に最も近いのはクラウド高崎だろう。だが、8月に行われたU-18全日本選手権の結果が僕の脳裏から離れない。破竹の勢いで勝ち進んだフットサル専門チーム、名古屋オーシャンズU-18が予選で一度破っているサッカーチームに決勝戦で破れたのだ。相手が付け焼き刃のフットサルの真似事ではなく、本来のサッカーに立ち返り持ち味のスピードと強さを存分に発揮したことが名古屋を破った要因だった。2次トーナメントでぶつかるサッカーチームが本来の自分たちの姿に立ち戻ったら…。“何もこの時期にそんな話をしなくても”という声が聞こえてきそうだが、だからといって昨年に続いて県大会で敗退したら、それだけのチームでしかない。クラウド高崎の選手には全国の舞台でバーモントカップを抱いてほしい。その思いを胸に1次リーグを振り返る。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▼クラウド高崎の評判に戦々恐々

1年でこれだけ評価が変わったチームも珍しい。
昨年の群馬県大会の準決勝でクラウド高崎は前橋エコークラブにPK戦の末に敗退。勝った前橋エコーは決勝戦も勝利し群馬県代表として全国大会へと進出した。このときのクラウドは知る人だけが知る「5年生だけど、うまいチーム」に過ぎなかった。それが今大会の出場チームの間で評判が評判を呼び、僕が取材したチームの監督はそろってクラウド高崎を恐れていた。いわく、「戦術が優れていて、練習量が豊富」。練習量については、小林監督がGMを務めるフットサル施設、デルミリオーレ高崎(高崎市)で存分に練習ができることを指しているが、同時に、これが小学生かと誰もが驚くセットプレーを中心とするフットサル戦術をここで思う様、身につけることができるのだ。クラウドもサッカーをやるチームだが、サッカーに軸足を置くチームにとって、バーモントの予選が近づくにつれ、うらやましくもあり、恐ろしくもある存在となるようだ。では、他チームの監督やコーチらはクラウド高崎を、どう語るのだろうか。まず、それを聞いた。

 

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クラウド高崎は、初戦の相手JusticeJr.SCにカンターから先制点を奪われた。

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